木材利用促進法成立(2010/5/30) | ||
既報の通り3月に閣議決定した内容で国会に上程されていた「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法案」は5月13日衆議院において、修正案が可決し、5月19日参議院本会議で可決成立しました。 不安定な国会情勢の中で、野党の意見を大幅にとりいれて政府案が修正され全会一致で採択されたこと自体が、「木材の利用促進」という点についてのコンセンサスの広さを物語っているといえます。 この間の修正過程を中心に、採択された法案の内容を紹介します。 今回審理された法案は以下の通りです。 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律案 成立 経過 提出時法律案 (衆議院HP) 修正案の要点
以上ですが、目的規定に温暖化防止や、循環型社会形成といった、現代社会の基本的な問題に関わるということが明記されたこと、公共建築物の定義が変わり法律の名称の意味合いが幅広く拡大されたこと、建築基準の改定に関する条項が新設されたことなど、結構大きな修正だったようです。 今後、国と都道府県、市町村レベルで具体的な基本計画の策定作業が進むことになります。こうした課程をへて、実際の利用推進にどれだけ貢献していくことになるのか、注目されます。 また、諸外国でも同様な法令を作成する努力が続けられており(カナダのブリティッシュコロンビア州の木材最優先法(Wood First Act)など)、日本の今回の法律が持つ国際的な意味合いも忘れてはいけないと思います。 kokunai11-3<sokusinlaw3>
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