10月2日社団法人日本林業経営者協会の「持続的林業のための経営講座」という場でウッドマイルズについての話をする機会をつくっていただき、全国で活発に活動している林業経営者と懇談をすることができました。
「林業経営」を本業とする方々の集まりですからあまり気勢が上がらないと思われるかもしれませんが、最近積極的な政策提言を次々とされています。
その一つが、「温暖化ガス吸収源としての森林機能増進方策に関する政策提言」(2003/6)です。
気候変動枠組み条約自体が、排出権取引など市場機構を通じて効率的な政策達成の手法を取り入れようとしていますが、国内の吸収源対策の効率化を図ろうという構想です。
具体的には、吸収源としての森林を管理するための「吸収源確保推進管理機構」の創設、地域材利用促進グリーン税制の導入などの提案をしています。
細部はいろいろ議論があると思いますが、吸収源対策についての関心が経済界も含めて急速な広がりを示しており、排出権取引の方は国際的国内的にな様々な制度が模索されている状況になっているようです。
吸収源と排出権のセットになった管理が必要というのは、提言も指摘しているところですが、第二約束期間以降の総合的な取り組みをにらんで、吸収権の管理方法についても議論を始める時期ではないかと思います。是非一読をおすすめします。
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