なぜ、国産材時代がこないのか。輸入材は何故安く、そしてかくも大量に流入しているのだろう。
その供給先は北米やヨーロッパであって、国情は安定し国民は豊かな生活を営んでいる国々である。決して悲惨な生活の中から、木材を切り売りして外貨を稼ぐ必要がある地域からのものではない。
北欧を中心にこの10年間進んだ生産システムの改革で合理的な林業・木材加工体制が確立、国際競争力を確保している。
それを学ぶことで国産材の国際競争力を大幅に向上させることができるし、そうしなければならない。
(国内で)最近下がったと言われる丸太価格も、工場土場価格では国際的に見て決して安い方ではない。
この価格条件で、林業も一定の収益が出る「儲かる林業」のシステム構築が必要である。 |