「近くの山の木で家をつくる運動」意見広告とホームページ(2001/1/11) |
元旦の朝日新聞の第三特集の見開きページに「近くの山の木で家をつくる運動」の意見広告がのりました。全部で2271名の連名広告です。 山の木で家をつくる、という考え方を取り戻したい。山と町、川上と川下、生産者と消費者が面と向き合って話し込めば、お互いの置かれた現実がよくみえてきます。・・・ ・・・ 山の荒廃をストップさせ、木の文化を蘇(よみがえ)らせるには、何を、どうしたらいいのでしょうか? まず我々は、連鎖する自然と地域の営みの中に生きて在ることを知りたい。 次に我々は、近くの家をつくる、という考え方を取り戻したい。山と町、川上と川下、生産者と消費者が面と向き合って話し込めば、お互いの置かれた現実がよくみえてきます。・・・
こういうメッセージが、建築設計家や消費者のイニシアティブで発信されているところが新鮮です。愛知や岐阜の木材関係者の新年会の挨拶で紹介しました。朝日新聞を読んでない人がけっこう多いと言うことに気がつきました。 また、当然呼びかけの中に入って当然という方がずいぶん抜けています。一ヶ月という短期間の取り組みだったのでしょうがないのでしょうが、すこし本腰をいれて続編にアプローチしたらどうでしょう。
近くの山の木で家をつくる運動(2000/12/11) 木材の遠距離輸送のエネルギー消費の定量的な分析などをやってきた小生にとっては大変そそられる看板です。また、呼びかけ人の一人が尊敬する元森林総研の熊崎先生で、その他に、永六輔、立松和平、筑紫哲也、橋本大二郎などマスコミをつうじて影響力のある方々をそろえていることも、大変興味を深いところです。小生も1万円を支払って一口乗ることにしました。 身近な資源を使った生活スタイルというのは究極の循環社会のあるべき姿でしょうが、市場経済がグローバル化する中でそれに抵抗するような運動がどのようなプロセスをとって実現するのか難しい課題です。先般発表され林業基本法の30数年ぶり改訂をにらんだ林政審の「新たな林政の展開方向」でも、住宅や公共部門への地域材の利用推進が重要な柱となっています。 この運動が新たな刺激を与えてくれることを期待します。まだ、正式なウェッブサイトは構築されていないようですが、推進団体である「緑の列島ネットワーク」の事務局長である高橋純さんが運営しているホームページに運動の紹介がされています。
連絡先は以下の通りです
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