上越市がNPO法人かみえちご山里ファン倶楽部に運営を委託している「地球環境学校」に関して、同法人が作成した報告書を送って頂きました。
同校は、主として上越市内の小中学生を対象とした環境教育を行う施設なのですが、
地球環境都市宣言を行った上越市の施設にふさわしく、教育理念が格調高くすばらしいです。
自然と共に生きてきたかつての私たちの生活スタイルは、
今伝えられなければいずれ消えてしまうもの。
環境破壊による大規模な被害が次々と浮き彫りになるこの時代だからこそ、
より多くの人々が体験し、学び、伝えていくべきもの。
今は失われつつあるその暮らしが、中ノ俣にはいまだ生きた形で残っている。
それを伝えてくれる人々がいる。
長期的な目標を明確にして提案される、フィールド、アクティビティ、プログラムと体系化された自然教育の中身もわかりやすいです。
報告書の本文「上越市地球環境学校事業:行政と市民団体の協働事例報告書」を
資料室におきます。
要旨は以下の通り
本報告書の要旨
【地球環境学校とは】
@ 里山を切り口とした環境教育施設
A 地域フィールドを活かした特色ある教育理念
・ 豊かなフィールドと多様なアクティビティ
・ アクティビティ分析・分類と「進化する」プログラムがもたらす学習効果
・ 利用の増大と多様化
B 地域との関わりの中にある施設
・ 地域資源から生まれる環境教育プログラム
・ 地域との関係構築と地域活性
・ 地域の協力により成り立つ学習施設
【地球環境学校のこれから】
@ 上越地域の環境教育をリードする事業目標及び活動計画
・ 地域活性化の雛形ともなる施設発展のための具体的な取り組み
・ 西部中山間地域から世界までをつなぐ独自のネットワーク
・ 地域窓口として他地域の活動をつなぐコーディネーター機能
・ 研修、ボランティアなどのニーズの広がりや、環境教育を取り巻くネットワークの広がり
A 14市町村合併へ向けた施設展望
・ 環境学習推進事業を担う施設
・ NPOだからこそできる中山間地域における地域活性化
【「市民と行政との協働」の原則に則った分析】
@ 協働の原則とNPOへの事業受託への現状
・ 協働の原則についての現状と、「協働についての提言」についての分析
A 問題点と改善案
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