「ひむか維森の会」の伐採搬出ガイドライン(2008/6/15)

 

宮崎の素材生産業者が中心になって作っている「NPO法人ひむか維森の会」が、この度、「責任ある素材生産業のための行動規範」と「伐採搬出ガイドライン」を作成し公表しました。

21世紀の宮崎県において、県民が安心して過ごせる地域社会を実現するためには、環境保護を地域全体で支える仕組みを、当事者を中心に地域住民の参加により作りあげていかなければなりません。
本県においては、戦後造林されたスギの主伐が拡大し、林業県として発展の時を迎えようとしている一方、伐採跡地の荒廃や再造林放棄の問題が広がり、山が荒れることへの地域住民、県民の不安が高まっています。そこで、弊会では、環境に配慮した素材生産が行われるための仕組み作りに取り組んでおり、その第一段階として、本ガイドラインを策定した次第です。 (ひむか維森の会HPより

「木材生産と森林保全の両立という課題に真摯に取組み、その技術力によって社会に貢献しなければならない」(行動規範全文より)という高らかな宣言、感動します。

また、伐採搬出ガイドラインは、「伐採更新計画の策定」から始まるA伐採契約準備、林地保全の配慮したB路網土場開設、C伐採・造材・集運材、D更新後始末の4部構成となっており、真摯に考え抜かれたものになっていると思います。

世界中で森林の持続可能な経営や、森林の合法性を担保するためのガバナンスの強化が議論されていますが、国産材に日が当たってきた現在、そのことは日本にとっても重要な課題となっています。そして、この課題は、どんなに行政が力を込めて法令とその執行のための体制を整備しようと、環境資源である森林から商品を生産する最先端の広大な現場を掌握している素材生産者自身の倫理観と責任感に最後のところを依存しているのが、林業の宿命です。

戦後の広大な人工林の次の世代への再生産という課題に最前線で直面している南九州の林業地で、発せられた宣言の意義をいくら強調しても強調しすぎることはないでしょう。

多くの方がこの文書に目を通されることをお勧めします。

国民・市民に対するする宣言は、当然その実施結果を厳しく監視される重い課題を背負うことになるわけで、市民と山の生産者の新たな共同の発展を心から願うものです。

kokunai<himukaGL>

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