日本の1万社ほどある製材工場が毎年消費している原木の量は2千万立方メートルを少し超えるぐらいですが、その約1割が1社消費されています。広島県呉市に本社を置く中国木材です。
10月下旬広島で開催された第41回全国木材産業振興大会に出席しました。その目玉が、中国圏で元気な四社のトップの講演会でしたが、その一人が「中国木材の事業展開と将来展開」と題する講演を行った中国木材堀川社長。
中国木材は、ベイマツを中心とする構造用製材のメーカーですが、構造用製材の人工乾燥化への取組(ドライビーム)、国産材とベイマツをサンドイッチにした「ハイブリットビーム」など、わが国の住宅市場の変化、日本の森林を含む環境への対応、を意識した、大きなプロジェクトを成功さてこられました。グローバルな国際競争力を、市場への先見性、流通の合理化、規模の拡大で乗り切っていこうという、大変わかりやすい、メッセージでした。
4ページにわたる講演のレジメを、ご了解を得て掲載します。(pdfファイルこちらから)
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日本最大の木材乾燥施設群
同社HPより |
翌日は関連視察ツアーで、呉市の郷原工場を見学させて頂きました。呉市広加賀谷にある本社工場、佐賀県伊万里市の伊万里事業所とともに、三つの製造拠点を形作っています。(来年からは茨城県鹿島港にに4つめの製造拠点「関東工場」ができる予定)
短時間でしたが、当施設の目玉である511機に及ぶ乾燥施設、集成材加工施設、プレカット施設などを担当の方々が丁寧に説明して下さいました。トップ企業の情報公開の姿勢に敬意を表します。
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