カナダにおける建築の環境評価の研究(2005/9/4)

UBC森林科学センターにて、
右から筆者、Cohen教授, Bull助教授,
高橋さん、滝口さん、撮影坂崎さん
ブリティシュコロンビア大学の森林科学センターでウッドマイルズについて意見交換をしている中で、同大学森林学部のDavid H. Cohen 教授が、建築の環境的な側面を研究する動きとして、「ATHENAグループhttp://www.athenasmi.ca/index.html、Consortium for Research on Renewable Industrial Materials(CRRIM)http://www.corrim.org/reports/ などの動きがあり、活発である」と二つのウェブサイトを紹介してくれました。

前者はカナダオンタリオ州のメリッジビル(Merrickville)に本部を置く非営利法人Athena Instituteの運営するもので、当該法人は、持続可能な建築のために建築の関する環境負荷を包括的に評価するためのライフサイクルアセスメントの簡易なプログラムとデータベースの開発をしてきたそうです。

後者は木材関係の団体が協力している団体で、木材の環境負荷に関するデータを開発し、前者のプログラムを使って木造建築物と他の構造のものの環境に与える影響の違いなどを公表しています。

米国の北部で木造と鉄骨を比較すると26%のCO2排出削減となり、南部で木造とコンクリートを比較すると同じく31%の削減にの二カ所の建築を木造と鉄骨、コンクリートで作った結果、CO2の排出量では木造にすると26%の削減になる(Life Cycle Environmental Performance of Renewable Building Materials in the Context of Residential Construction ES-vi→こちらから)など興味深い指摘をしています。

データベースの中身までの検討はする暇がありませんでしたが、輸送過程の環境負荷についての記述もあり興味深いです。

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