大手住宅メーカーであり木材輸入業大手の
住友林業が
「木材調達の理念と方針」を発表しました。
木材調達方針として以下の4つの方針を取り上げています |
4つの基本方針となります。 |
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1.合法で持続的な木材調達のために |
2.信頼性の高いサプライチェーン構築のために |
3.ライフサイクルでの環境負荷低減と木材資源の有効利用のために |
4.ステークホルダーとともに |
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また、山林部門、輸入、国内流通、住宅など全ての事業部に共通する行動計画の中で、「2009年までに合法性を確認した木材・木材製品の取扱い100%にする」ということで、違法伐採問に取り組む木材業界にインパクトを加えていますが、その他2008年中に「持続可能な森林の基準を策定」というのも注目すべき点です。
住宅メーカー最大手の
積水ハウスも、
「木材調達ガイドライン」を公表しています。
1)
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違法伐採の可能性が低い地域から産出された木材。 |
2)
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貴重な生態系が形成されている地域以外から産出された木材。 |
3)
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地域の生態系を大きく破壊する天然林の大伐採が行われている地域以外から産出された木材。 |
4)
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絶滅が危惧されている樹種以外の木材。 |
5)
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消費地との距離がより近い地域から産出された木材。 |
6)
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木材に関する紛争や対立がある地域以外から産出された木材。 |
7)
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森林の回復速度を超えない計画的な伐採が行われている地域から産出された木材。 |
8)
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国産木材 |
9)
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自然生態系の保全や創出につながるような方法により植林された木材。 |
10)
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木廃材を原料とした木質建材。 |
環境NGOや主要取引先と連携し、これらの指針に関する調達実績調査を実施しているそうです。