大手住宅メーカーの木材調達方針その後(2010/9/4) |
既報の通り、大手の住宅メーカーが環境に配慮した木材調達方針を発表していますが、住宅メーカーであり大手の木材輸入業者である住友林業は07年に発表した調達方針のその実行結果のモニタリングしその結果に基づき、7月下旬新たな方針を発表しました。 「「木材調達理念・方針」に基づく 2007年〜2010年の「行動計画」の内容及び結果」では「持続可能な森林の基準作成」という項目だけ「検討したが策定には至らず」未達成とされ、その他は、注目されていた「合法性を確認した木材・木材製品の取扱い100%」という目標も含めて達成されたと自己評価しています。 今後の目標については、「合法性を確認した直輸入木材・木材製品の取扱い100%を継続する」としつつ持続可能な森林の独自の基準作成は目標からはずし、森林認証材を増やしていく方向に舵をきったようです。 環境方針の実行結果がしっかりレビューされるところはすばらしいところです。持続可能な森林の基準の検討結果など未達成の部分のや合法性の確認の過程などが公表されるとインパクトがさらにあがりますね。 その他に、ミサワホームがの木材調達ガイドラインを公表しています。 こちらの方は「森林供給源まで遡ったサプライチェーンを明確にするため仕入先に調査を実施し、2010 年度までに供給源を100% 特定」し、「森林供給源の合法性を検証し、2011 年度までに伐採権を100%確認する。」という野心的な目標です。 同社の木材調達先はフィンランド35パーセント、ロシア28パーセントなど95パーセントが輸入材ですが、上記の目標がどのように達成できるか、特にロシアの森林の供給源と伐採権がどのように明らかになるのか興味深いところです。 |
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