LR-2 ●2.2 持続可能な森林から産出された木材の活用
木材は本来、再生可能な材料であり、その活用度合いをあらわした項目である。ただし、熱帯雨林材や、乱伐されている森林から産出した木材は再生可能であるとは言い難い。
そこで、持続可能な森林からの木材の使用度合いを評価に用いる。
採点基準
用途
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レベル1
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(評価しない)
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レベル2
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持続可能な森林から産出された木材を使用していない。
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レベル3
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持続可能な森林から産出された木材の使用比率は0%以上―10%未満
または、躯体を含めて木材が使用されていない。
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レベル4
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持続可能な森林から産出された木材の使用比率が10%以上―50%未満。
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レベル5
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持続可能な森林から産出された木材の使用比率が50%以上。
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★ここで評価する持続可能な森林から産出された木材とは、以下を指す
1 間伐材
2 持続可能な林業が行われている森林を原産地とする証明のある木材
3 スギ材などの針葉樹材
なお、日本では、諸外国のような持続可能な林業が行われている森林を原産地とする証明する国内制度は未整備で、かつ、これらのスタンプの極印などによる証明されていることが明示された木材は流通していない。そこで、現実的には、間伐材や、通常は持続可能な森林で生産されていると推測されるスギ材などの針葉樹材を持続可能な森林から産出された木材として扱う。平成12年建告第1452号(木材の基準強度を定める件)にリストアップされている以下のような針葉樹は持続可能な森林から伐採されていると考えて概ねよい。また、これに加え、外国産の様々な樹種の針葉樹材も持続可能な森林から伐採されていると見なすことができる。
あかまつ、べいまつ、からまつ、ダフリカからまつ、ひば、ひのき、べいつが、えぞまつ、とどまつ、すぎ
持続可能な森林から産出された木材の使用比率は以下のような手順で行う。
1 建物条件の把握
2 使用される木質材料を部位別・樹種別にリストアップ
3 使用される木質材料の使用数量を部位別・樹種別に拾い上げる
4 木材使用量を算定
5 下式であらわされる持続可能な森林から産出された木材の使用比率を産出
持続可能な森林から産出された木材の使用総量(体積)
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建築物の木材使用総量(体積)
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