GDPに替わる豊かさの評価ー新国富指標の中の森林(2018/11/25) |
2018/11/06 環境経済学ワークショップ:持続可能性の条件と指標というワークショップに参加して、Beyond GDP?: Environment, Society and Welfareという報告を聞きました(日本語で)。 新国富指標Incusive welth Indexについては、勉強部屋でも2回紹介してきました。 包括的「冨」報告書2014年版の中の森林問題(2015/4/25) 上記の記事はInclusive wealth report2012,2014に基づくモノですが、今回の報告はその続編Inclusive wealth report2018(IWR2018)に基づくモノで、この話が着々と進展して、その中心にいるのがIWR2018の主筆者であり今回報告をした馬奈木さんでした。 英文のフルレポートはInclusive wealth report2018(IWR2018)からダウンロードできます。 (森林の評価手法の変更点) 新国富指標はDGPが対象としてきた人工資本のみならず、人的資本、自然資本を加味して真の豊かさに迫ろうというモノで、森林の価値を木材などの利用価値と非利用価値にわけ、木材生産に可能な森林の蓄積に木材の立木価格をかけて、将来の価値もふくめて計算して割引率をかけて現在価格を出す、非利用価値は、現在の森林蓄積の利用可能なモノ(全体の10%)に先進国、途上国ごとに推定た非利用価格単価をかけて算出しています(自然資本の持続可能な管理に向けて国民経済計算のあたらな手法(2015/3/22) 参照) 今回の2018までの過程で変更になったのは、自然資本のベースとなる森林面積からCultivated forest を外しているとうのが大きな変更点(人工林は自然資本でなく人工資本?)、その他、非利用森林便益に関しては、 (都道府県新国富の変化、森林資本の変化など) 豊かさの価値評価には、この指標をつかって都道府県別の評価、市町村別の評価などの結果が示されて新国富指標の使い勝手や今後の課題が分かるようになっています。 その中で森林の評価がどのように取り扱われているのか、人工資本に評価されているとしと自然資本から外された人工林の非利用価値はどのように評価する道があるのか?森林の非利用価値の単価の根拠は何なのかなどろ面白そうなテーマがありそうです。 関心のある方は是非豊かさの価値評価をどうぞ。 junkan6-7<IWR2018> |
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