ウッドマイルズ研究会では、「木造建築に対して、使用された木材量と木材の輸送距離から算出される、木材の環境負荷の度合いなどを示すウッドマイルズ関連指標を、分かり易くまとめたレポート小冊子」(ウッドマイルズレポート)のモニタ事業を呼び掛けていましたが、この度、熊本と北海道の2カ所に決まりました。
その準備で6月12−13日の二日間熊本を訪問しました。
今回レポート作成の対象になるのは、新産住拓、生地の家グループの2つです。
訪問させて頂いた、新産住拓は、定休日でしたが社員の方々50名ほどがあつまりセミナーを開催しました。年間180棟ほどの新築を手がけるこの地方では大手の住宅会社ですが、合板・集成材は一切使わない、すべて天然乾燥の無垢材、履歴のわかる熊本県産材、森林認証材など、環境と健康に対する素材こだわりの会社のポリシーが、社員全員の求心力となっている様子がよくわかりました。
環境へのこだわりの商品を売るニッチな工務店は少しずつ全国で増えていますが、これだけの規模の事業展開を「環境のこだわり」で一貫させていくには、ニッチな場合とはちょっと違ったシステムやアイディアが必要になると思います。
ウッドマイルズという環境の指標が支援になればうれしいことです。8月下旬にはレポートができ熊本市内でオープンなセミナーを行う予定です。ご期待下さい。