地域材トレーサビリティと炭素固定 | ||
5月29日「地域材のトレーサビリティと炭素固定量・C?O2排出量算定手法 検討委員会」(主査大橋好光(東京都市大学工学部建築学科))の研究会の席で、「建築物に利用する地域材の環境性能 --ウッドマイルズフォーラムの取組み」と題する話をさせていただきました。 建築関係の研究者とビジネス関係者が木造建築の環境研貢献度を具体的に消費者に分かるようにしようという趣旨の研究会ですが、プロジェクトの成果として紹介された、「伝票を利用した木材躯体の炭素収支算定手法の開発」(中島史郎)は大変興味深いものでした。 建築物に利用される炭素固定量の把握と環境負荷の見える化する方法として、@サプライチェーンで、固定量とともに利用過程の排出量を管理、A原料の起源に応じて炭素固定量に重みづけを行う(森林認証をされた木材のみ固定量の評価を行う)、というものです。 2012年の建築学会の技術報告集に掲載された論文がこちらに掲載されていますので、関心ある方は是非ご覧ください。
私の話は、左の通りですが、上記のプロジェクトの成果に刺激され、この内容に対応して、「木材の持続可能性に関する方法管理」では、森林認証だけでなく合法性証明についても、目配りをしてほしいこと、利用過程の排出量の管理に関係して、ウッドマイルズフォーラムがウッドマイルズ研究会以来積み上げてきた、木材の環境負荷に関しる蓄積を報告をさせていただきました。 報告の資料は、資料室こちらにおいておきます。 右の表は、その中で紹介したものです。 京都府温暖化防止センターで実施したライフサイクルアセスメントの調査結果を引用させていただきましたが、人工乾燥材の製造過程で乾燥時に排出される温室効果ガス、その他の製材製造過程での排出量が、ウッドマイルズフォーラムが積み上げてきた、輸入材の輸送過程の排出量とほぼ同じぐらいの数値になるというものです。 もちろん、いろんな条件でそれぞれの排出量は違ってくるので、ライフサイクルアセスメントやウッドマイルズの調査の蓄積がさらに積み上げられる必要あありますが、ウッドマイルズCO2の大きさが改めて認識されます。 energy<Cstock&tres> |
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