国連森林フォーラム第11回会合(UNFF11)の結果と来年の森林林業基本計画(2015/7/26) | ||
5月4日(月)から15日(金)まで、国連本部(ニューヨーク市、米国)において、「第11回国連森林フォーラム(UNFF11)」が開催されました。 国連森林フォーラムは23年前の地球サミットで合意された森林原則声明の正式のフォローアップの機関で、2007年第7回会合で「全てのタイプの森林に関する法的拘束力を持たない文書(NLBI)(概要日本語訳林野庁)」及び2015年までの「多年度作業計画(Multi-Year Programme of Work:MYPOW)」が採択され、今回の2015年の第11回会合は、次の枠組みを決める節目の会合でした。 勉強部屋サイト、関連ページ「j持続可能な森林経営の国際的展開」 今会合において、その枠組を強化し2030年まで延長し、これまでの政策対話のフォーラムに加えて、実施レビューのフォーラムを隔年で開催することなど、以下の決議がなされました。 閣僚宣言(「我々の求める2015年以降の森林に関する国際的な枠組み(The International Arrangement on Forests We Want beyond 2015)」原文、林野庁仮訳) 「国際的な取決め及びメカニズムの検討」については、法的な拘束力のない状態が引き続きつづくことになりますが、国連決議となっていた前述の「全てのタイプの森林に関する法的拘束力を伴わない文書」Non-legally binding instrument on all types of forests :は、達成時点を2015年から2030年に延期するとともに、国連森林措置UN Forest Instrumentと名称を変更することとなりました。
国連森林措置には、この秋の国連総会で決まる「持続可能な森林目標」(経緯は勉強部屋の関連ページ)という部分が含まれていますが、国連総会で決議される国際的に提示された各国の森林分野の活動を示す基準です。 その翌年に作成される我が国の森林林業基本計画が、モデルとしての形を提示できるのか、ということも、注目点だと思います。 chikyu1-30<unff11> |
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