持続可能な開発目標(SDGs)実施指針と森林(2017/1/29) | ||||||||||
一昨年国連サミットで合意された持続可能な開発目標に対して、日本の実施指針が作成されました。 持続可能な開発目標(SDGs)実施指針(本文) 各国の開発目標が先進国も含めて示されたことに注目し、その中で短期的な見返りが見えにくい森林がどのように取り扱われるのか、我が国でも地球規模でも問われる課題だと、考えてきました。 国連サミットで合意された「持続可能な成長のための2030年アジェンダ」の中の森林(2015/10/24) (持続可能な開発の日本の達成状況) 実施指針の前段にも引用されていますが、ドイツのベルテルスマン財団と持続可能な開発方法ネットワーク(SDSN)が共同で発表した2016年の報告書においては、日本は、SDG1(貧困)、SDG5(ジェンダー)、SDG7(エネルギー)、SDG13(気候変動)、SDG14(海洋資源)、SDG15(陸上資源)、SDG17(実施手段)の7つのゴールについては達成の度合いが低いと評価される指標が含まれています。 【参照ページ】Countries need to act urgently to achieve the UN Sustainable Development Goals 日本は上から18番目にランクされていますが、左の図が、日本の評価概要。 (指標と森林との関係は勉強部屋のことページを参照してください。) 「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」という15番目の目標が赤になっています。絶滅種、森林の減少率、保護地区比率の三つの指標のどれかが赤なら、それを含む目標が赤となっているようなのですが、気になりますね。 (持続可能な開発目標(SDGs)実施指針) そのような状況をうけて、実施指針ですがホームページにつるされている概要が以下の通りです。
6 生物多様性、森林、海洋等の環境の保全の指標の一つが以下のとおり、
国産材の供給量(農林水産業の成長産業化)、吸収源対策、国際貢献に関する森林指標など続可能な開発目標(SDGs)を達成するための具体的施策(付表)をみると、グローバルな視野にたって日本社会の次の方向を見据えたときに、森林へのかかわりが多様多層になってきていることがわかります。 (chikyu1-35<SDGsJsisin> |
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