グレンイーグルス サミットと違法伐採問題 (2005/8/7) | |
<違法伐採問題の背景> サミットで違法伐採問題が取り上げられたのは7年前の1998年バーミンガムが最初で、ブレア首相のこの問題についてのこだわりがわかります。 違法伐採問題が国際政治の舞台に登場したのは、90年代の半ばで英国に本部を置くNGOである、EIA(Environmental Investigation Agency)によるインドネシアの国立公園の報告書だとされています。 The Final Cut -Illegal logging in Indonesia's Organgutan Parks 地球サミットで議論された「持続可能な森林管理」が、特に熱帯林問題では全く改善されない状況に対して、NGOと欧州の政治家が風穴を開けようとした構図が見えます。 <地球サミットの教訓> 海外における不適切な森林管理についての指摘が、自国の森林管理の透明性についての課題としてブーメランのようにはね返えってくる、ということは、92年の地球サミットの時の教訓です。 90年代の初め盛んになった、途上国における熱帯林の管理についての問題提起は、地球サミットの議論中で「すべての森林の持続可能な管理」という形で、問題設定がしなおされ、その後、多くの先進国は自国内の経済林のかなりの部分を第三者認証の枠組みにのせるという形で説明責任を果たそうと努力してきました。 今回の違法伐採問題も具体的な方策に一歩踏み出せば、G8側も自国の森林管理や流通の透明性についての説明責任問題に直面する性格を持っています。 10数年にわたる各国の森林政策の水準がグローバルスタンダードをもとチェックされる機会であるともいえます。 参考資料 Welcome to illegal-logging.info 英国政府が関与している情報源 全木連の関係ページ FOEの関係ページ グリーンピースジャパンの関連ページ |
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