クリーンウッド法の次の展開は?検討会の中間とりまとめからー勉強部屋から3つの提案(2022/6/15) | ||||||||||||||||||||||||||||
林野庁の「合法伐採木材等の流通及び利用に係る検討会」というページがあり、一連の会議の記録が掲載されていますが、その最後の欄に中間とりまとめが掲載されました! 長年森林でそだった、木材が街に出てきて、化石資源でできた街並みを変えて、カーボンストックへ!カーボンゼロの社会とつくる重要な循環資源の弱点である、違法伐採問題。これを、消費者と一緒になって解決しようという、クリーンウッドのシステムを、このように発展させるのか!! 個人的にも、色々かかわってきたこともあり、勉強部屋でも、力をこめて、フォローしてきました。 3月8日に一連の会議の最終回と思われる第8回会議が行われて、その結果に基づいて中間とりまとめでした。 内容紹介とともに、課題を克服するための3つの提案をしますー (合法伐採木材等の流通及び利用に係る検討会」中間とりまとめ) 「合法伐採木材等の流通及び利用に係る検討会」中間とりまとめ という、三つの情報が掲載されています。コメントなしのクールな情報掲載。 (概要版の概要) 概要版にしたがって、内容を紹介しますね。
(何が課題か?登録が目標の5パーセントしか進まない) 繰り返しますが、長年森林でそだった、木材が街に出てきて、化石資源でできた街並みを変えて、カーボンストックへ!カーボンゼロの社会とつくる重要な循環資源の弱点である、違法伐採問題。これを、消費者と一緒になって解決しようという、クリーンウッドのシステムを、このように発展させるのか!! こんな重要な課題はないように思いうのですが、サプライチェーンに過度の負担はかけられない、という短期的なリスクに対する配慮があって、少し方向性がしっかり看取りにくいですが・・・ 森林林業基本計画の測定指標は令和2年で13000社登録となっていたんだそうですが、それが、555しか登録が伸びない?政策評価のランクは目標達成率50パーセント以下がCランクですが、5%?!ありえない!!@メリットが感じられない、Aシステムがわかりづらい? そこで、「こうしたら!」という案を提示しますね。例えば・・・ (提案1 登録制度を2段階にして分かりやすいシステムに!!) 登録制度を2つ分けて、第一種登録は・・・クリーンウッド以外は使いません(と、取締役会で決議して)対外的に表明 ESG投資などを視野に、環境パフォーマンスデータを開示!「わが社は、循環資源の次世代資源である木材を積極的に使っていきますが、当社でつかう、木材はクリーンウッド以外は使いません!!クリーンウッド法の登録をうけて、第三者がしっかり管理します!!」 たとえば、民間建築物等における木材利用促進に向けた協議会(ウッド・チェンジ協議会に参加するような、大企業は当然ですね そうして、第二種の登録は、現在林野庁のガイドラインにもとづいて、合法木材のサプライチェーンをつないでいる、合法木材供給事業者のステップアップ。 業界団体が認定している供給事業者ですが、勿論業界団体が登録手続きにしっかり管理したまま、もうすこし管理体制をしっかりして、登録事業者に!! 以上が登録制度をわかりやすくする一例です (提案2 木材利用促進施策と連携して登録のメリットを明確に) やっぱり、川下側のみんなが、クリーンウッドを要求するように、ならなければだめですよね。 そのためには、上記のように大企業のゼネコンなどはクリーンウッド以外は使わない宣言をするとともに・・・ 昨年できた、「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」。これに基づき、木材利用促進本部が作成した、「建築物における木材の利用の促進に関する基本方針」ここに、いろんなサポートの方法が記載されています。 計画にもとづいて、協定をむすんだり、支援をうけようとするものは、登録事業者でなければだめ!(ですよね) 計画の中に、(3)木材の供給及び利用と森林の適正な整備の両立、という節があり、「建築物を整備する者は、その整備する建築物において木材を利用するに当たっては、クリーンウッド法の趣旨を踏まえるとともに「グリーン購入法」第2条第1項に規定する環境物品等に該当するものを選択するよう努めるものとする。」とありますが・・・努力義務ではだめ!! (提案3 中小企業への支援ー業界団体の役割) 皆の心配は、木材事業者に対する、過剰な負担かがからないように!!クリーンウッドが目指す新しい社会(という長期ビジョンに対する)にいたるまえの、企業に対する登録手続きの負担(短期的なリスク)。 特に木材業のように企業規模が小さな事業者が主としてサプライチェーンを構成している場合、注意点です。 そこで、業界団体を通じた支援が必要になってきます。なんといっても合法木材供給事業者の認定制度を15千社まで引き上げてきたポイントは業界団体による認定制度! このメリットを新しいクリーンウッド法がしっかり自覚して、これを発展させる方法を是非採用してください 以上でーす これから、政策当局はパブコメなどしながら、法律改正に向かっていくんだと思いますが、頑張りましょう boueki4-82<Clcyukan> |
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