第6回APEC林業担当大臣会合の結果について(2026/9/4)

7月27日(月曜日)から28日(火曜日)まで、深セン(中国)において、「第6回APEC林業担当大臣会合」が開催されました。

APECは、アジア太平洋地域の21の国と地域(エコノミー)が参加する経済協力の枠組みであり、「APEC林業担当大臣会合」は、域内の持続可能な森林経営の達成に向けて、情報共有や意見交換を行う目的で不定期に開催されています。第1回は2011年に開催され、今回は第6回(4年ぶりの開催)でした。

林野庁のサイトにAPEC林業大臣会合の情報が掲載されています

「国際的な環境と貿易の議論はその、調整過程の一つで、わが国の林業の抱え問題がその中でどう処理されるべきか国内の林業関係者として積極的な主張をしてゆくべきだと思います。」という主張にそって、、貿易と環境というカテゴリーページを構築している勉強部屋としてはしっかりフォローしなければないイベントです。いままでさぼっていました(ごめんなさい)

ということで、」共同声明の文書を、持続可能な木材利用の拡大とい視点から、どのような記述があるか見てみます。(前回と比較)

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   2026年APEC林業担当大臣会合(MMRF6)共同声明(仮訳)  第5回APEC林業担当大臣会合議長声明(仮訳)
チェンマイ、タイ
過去の実績評価と背景   1.我々、2026年7月27日から28日にかけて、中華人民共和国深センにおいて開催された2026年APEC林業担当大臣会合(MMRF6)に出席した大臣及び代表者は、
2.アジア太平洋地域における違法伐採への対策及び合法的に収穫された林産物の貿易の促進に関する林業政策対話及び実践的協力の推進、並びに森林の保全及び回復を含む持続可能な森林経営(SFM)において、過去のAPEC林業担当大臣会合(MMRF)以降にAPECエコノミーが達成した重要な成果を想起し

3.「APECプトラジャヤ・ビジョン2040」に反映された、すべての人々及び将来の世代の繁栄のための開かれた、ダイナミックで、強靱かつ平和なアジア太平洋共同体を構築するという我々の意欲を再確認し、

4.APEC2026のテーマ「共に繁栄するアジア太平洋コミュニティの構築」及び中国のAPEC優先事項「開放、革新、協力」に留意し、経済成長の推進、生物多様性の保全、生態的幸福及び繁栄するアジア太平洋地域の実現における森林及び林業の重要な役割を認識し、

5.関連するステークホルダーとの協力を含む、政策対話及び協力、情報共有並びに能力構築を通じた違法伐採及び関連する貿易への対処並びに合法的に収穫された林産物の貿易促進における、違法伐採及び関連する貿易専門家グループ(EGILAT)の重要な役割を認識し、
6.APECが森林景観回復及びAPEC地域全体における森林被覆の増加に取り組んできた重要性を認識し、エビデンスに基づくSFMをさらに強化する必要性を強調し、

7.都市・都市近郊の森林及び樹木が生態系の財及びサービスを提供し、それにより地域コミュニティの健康、福祉及びその他の便益を促進することに留意し、また、技術革新に支えられ保全と経済成長を統合する革新的かつ参加型の森林ガバナンスアプローチの重要性を認識し、

8.生物多様性の保全、雇用創出、土地劣化・洪水及び砂塵嵐の防止等を含む、経済成長及び人々の福祉に対してマングローブを含む森林がもたらす多様な価値・サービス・貢献を認識し、現在及び将来の世代のためにこれらの便益を確保すべく、森林の強靱性を高め、森林の消失及び劣化を阻止・反転させるための共同行動の必要性を強調し、我々は以下を目指す:
 1.アジア太平洋経済協力(APEC)林業担当大臣(MMRF)は、2022年8月23日から25日にかけて、タイ天然資源・環境大臣H.E.Mr.Varawut Silpa-archa議長の下、タイのチェンマイに集った。本議長声明は、会合の過程で表明された全APEC加盟エコノミーの一般的な見解に対する議長の評価を反映したものである。
2.会合では、タイの主催年のテーマである「開かれ、繋がり、バランスの取れた(Open. Connect. Balance.)」を、技術やイノベーション活用して価値を創造し、廃棄物を削減し、持続可能なビジネスモデルを促進するという、3つの経済的アプローチを統合した生物循環グリーン(BCG)経済モデルであると認識した。優先事項の「バランス」は、包括的で持続可能な成長を促進することに焦点を当てたすべての側面のバランスをとることを意味し、森林資源は主な重点分野の1つである。
3.会合では、APECプトラジャヤ・ビジョン2040を再度強調し、開かれた、ダイナミックで、強靱かつ平和なアジア太平洋共同体を実現し、気候変動、異常気象、自然災害を含むあらゆる環境問題に包括的に対処するための世界的な取組を支援する経済政策、協力、成長を促進し、自由で、開かれた、公正で、差別の無い、透明かつ予測可能な取引・投資環境を提供するとのコミットメントを確認した。
4.ビジョン達成に向けて個別及び共同の行動を定めた「アオテアロア行動計画」を歓迎し、環境的に持続可能で強靭な成長と森林資源の持続可能な管理を推進し、違法伐採や関連の取引への対策、優良事例を共有し、あらゆる環境問題に対処し持続可能な成長を支えるための経済政策や能力開発プログラムを推進する
5.会合では、2007年の気候変動、エネルギー安全保障及びクリーン開発に関するシドニーAPEC首脳宣言で定められた、APEC2020森林被覆目標の達成を称賛した。森林被覆が2007年から2020年の間に2,790万ヘクタール増加し、2020年までに2,000万ヘクタール増加という当初の目標を超えたこと、また、持続可能な森林経営および森林回復のためのアジア太平洋ネットワーク(APFNet)や国連食糧農業機関(FAO)及びその他の森林に関連する機関の支援があったことを認識した。
 今回の会合での合意  9(1)違法伐採及び関連する貿易への対処の取組を強化し、合法的に収穫された林産物の貿易及び森林回復・保全を含むSFMを促進し、森林消失を阻止・反転させる;
10(2)生物多様性の保全、災害リスク削減、経済成長及び林産物の違法取引への対処のための執行を促進し
、森林ガバナンス及びSFMの経済開発計画・政策枠組み・勧告へのより良い統合を図り、森林・林業計画の策定における知識及びベストプラクティスを共有し、適宜、エビデンスに基づく森林・林業発展計画の策定を各エコノミーに奨励する;
11(3)EGILATの下での政策対話、透明性、ベストプラクティスの情報共有及び能力構築を促進し、APEC内の各フォーラム間での調整及び関連ステークホルダーの参加を通じて共同努力を強化する;
12(4)OECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)、SFM、森林ガバナンス並びに森林の健全性及び強靱性と組み合わせた保護地域ベースの取組を促進する;
13(5)零細・中小企業(MSMEs)等の民間セクター及び産業界を含む関連ステークホルダーとの協力を強化し、国内の状況及び優先事項を考慮しつつ、森林セクターの発展及び合法的に収穫された林産物の貿易のための投資・資金調達機会を促進し適宜、自然に基づく解決策のための任意の市場メカニズム及び透明性のあるプラットフォームの促進に関する政策対話及びベストプラクティスの共有を奨励し、グローバル市場への参加並びに林産物加工の転換・高度化及びバリューチェーンの強化を支援し、自発的なイノベーション協力を強化し、適宜、地域における革新を通じた高付加価値製品の創出を促進する;
14(6)生態系回復、生息地の分断化の緩和及び人々の健康の増進を目的とした技術革新及びSFMを通じたものを含め、アジア太平洋地域における都市林業及び水資源管理に関する経験及びベストプラクティスの協力・交流を強化する;
15(7) SFMと整合した既存及び新規の森林ベース産業、財及びサービスの発展を奨励する。これには、木材製品の高度加工、建築その他の分野における木材利用、森林ベースの循環型バイオエコノミー、レクリエーション活動、非木材林産物、森林セラピー、アグロフォレストリーシステム、森林及び木材利用に関する教育、並びに生態系サービスの認識と評価が含まれるが、これらに限定されない;並びに
16(8)APECの森林目標及びEGILATの活動を支援するため、関連する国際機関及び地域機関並びにステークホルダーとの強化された協力を奨励する;
17.本会議の開催に対し中華人民共和国に、また深セン市及び広東省のおもてなしに感謝の意を表する。
 6.会合では、以下の重要な課題が取り上げられた。
a)持続可能な森林経営、森林保全及び森林再生に関連するAPECの既存のコミットメントの実施を再確認する。
b)森林被覆の維持、森林損失の抑止と好転、森林の回復と持続可能な管理・経営、都市部及び郊外の森林と緑地の増加、女性・若者・少女などの多様で脆弱なグループへの関心の強化及び生活の向上のための我々の努力を強化する。
c)各エコノミーにおける効果的な政策の確立と実施、APECエコノミー間での情報と優良事例の共有、合法的な木材の取引の促進により、違法伐採や関連の取引への対策のための協力関係を強化する。
d)違法伐採対策、EGILATやその他のイニシアティブへの共同参加を通じて合法的な木材取引を促進し、持続可能な森林経営から生産された木材・木材製品の利用を促進するため、国際機関や民間セクターを含む関係者との協力を更に強化する

e)既存の個別の努力とエコノミー間の協力を強化し、林産物の貿易において民間セクターと協力する。
f)持続可能な森林経営と合法的な木材の取引における科学と政策の接点を改善するため、技術開発、相互の合意による自発的な技術移転、能力開発などAPECエコノミー間の協力を通じて、科学的知識の交流を促進し強化する
g)関連する場合には、気候及び開発政策を含むCOVID-19後の経済回復に、森林と持続可能な森林経営への配慮を統合する。
h)国際的な森林に関連する協定や宣言、関連する条約の下での作業に貢献する。
i)持続可能な森林経営、保全、再造林、植林、そして持続可能な木材利用を通じて、気候変動への効果的な対処に向けた努力とともに、気候変動の緩和、適応、回復を支援する
k)生物循環グリーン(BCG)経済モデルなど、より全体的で相乗効果のあるアプローチを森林分野、特に持続可能な森林経営に適用し、各エコノミー内及びエコノミー全体の包括的な開発を促進するための既存の活動の推進を奨励する。

木材利用と合法木材、地獄可能な木材利用の拡大、といった、消費者と森林ガバナンスの連携(の国際協力)に係る部分を太字でアンダーラインを付けました

前回は共同声明とならずに、議長声明で、今回は共同声明としてステップアップ

持続可能な木材利用拡大につては、少し文章が少なくなっていますね。(今回は各フレーズの一番最初にもってきて重要性が強調さえているようですが)

いずれにしても我が国クリーンウッド法の ステップアップをはかり、大阪関西万博などで積み上げてきた持続可能な木材利用のコンセプトを国際的に共有するようい、努力をして頂きたい思います、

boueki4-91<APEC6>

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