アメリカ広葉樹プロファイル業界団体の社会的責任の果たし方(2014/12/21)
 

アメリカ広葉樹輸出協会AHECは新たに環境情報を提供する手段として、「アメリカ広葉樹環境プロファイル」(AHEP)という計画を始めるとし、9月29日記者会見を行いました。EU木材規則に対応してEU向けに14年の7月から実施されていて、今後日本向けにも提供していくと、しています。
AHEPアメリカ広葉樹環境プロファイルについての記者発表会

「アメリカ広葉樹環境プロファイル」(AHEP)はAHECがPEinternationalと共同して開発したもので、以下の項目からなっています。

品目の概要(樹種、学名、伐採地など)
合法性の評価(第三者やFSCの評価基準により当該地域の違法伐採にリスクは低いと評価されていること)
持続可能性の評価(PPELCA評価により、樹種ごとに土地の変化や、生物多様性の悪影響を与えていないこと、フォレストサービスの調査結果により当該樹種の伐採量と生長量の比較から当該樹種は持続可能と推定されること、FSCの管理木材の基準から低リスクの評価されている、など)
LCAの結果(PEintenationlによるLCA報告書から、温暖化への影響、酸性雨への影響、消費エネルギーなどの項目についてLCA評価をした結果を記載)

本部の記者発表資料(本部ブログから):AHEC launch the American Hardwood Environmental Profile

PEintenationlによるLCA報告書:Life Cycle Assessment of Rough-sawn Kiln-dried Hardwood Lumber

アメリカ広葉樹協会はいち早く、日本の林野庁ガイドラインに対応して業界団体認定に取り組むほか、あらたなEUの規定などに対応して、業界団体として環境情報の提供に積極的に取り組んでいます。

企業の社会的責任を、比較的小規模な会員企業に代わって業界団体が果たしていく、という姿勢は、重要な問題提起をしています。

boueki4-55 <AHEP>

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