WWF山笑会と「森林ビジネス革命 (2002/4/11)

(待望の山笑会)

FSC認証森林をサポートする国内の企業グループ「山笑会」が3月中旬に発足しました。さっそくホームページでの情報発信がはじまっています。

まだ工事中のところが多いページですが、しっかり検討された結果であることがわかる会の趣旨や規約などベースとなる情報が入手できます。

認証が自社の環境への取り組みをアピールするメセナの水準から脱皮してゆくためには、認証木材の販売促進が自らの利益に直結する企業グループの力が大きな役割を果たしていることは、海外の取り組みが教えてくれているとおりです。

これからの発展を祈ります。

(森林ビジネス革命)

最近「森林ビジネス革命」(築地書館)という本を読みました。森林認証制度など消費者の環境意識への高まりを自らのビジネスチャンスとしてとらえる、米国の木材関連業界のたくましい姿です。

産業界が本気になると環境問題が動き出すというのは、エネルギーショックの時の省エネ、自動車排気ガス規制、最近の地球温暖化などで体験済みです。

この本はその重要な点にスポットを当てた好著です。

(四月号の「林業技術」誌の書評欄に小論が載っています) 

さて山笑会が我が国の森林ビジネス革命の旗手になれるか。

道は厳しいけれど期待したいところです。

(対象とする認証制度)

冒頭に山笑会を「FSC認証森林森林をサポートする企業グループ」と紹介しましたが、正確に言うと「『信頼のおける森林認証制度』を推進する」(規約第一条)というのが正しい表現です。

信頼のおける森林認証制度には4つの基準があり、その4つを現時点でクリアするのはFSCしかない、将来その基準を満たすものがあればオープンだ(山笑会趣旨)という主張です。

苦心された表現だと思います。

4つの基準については趣旨をご覧頂くとして、その中で「世界中の全ての森林を対象にした・・認証」という点がとてつもなく高い参入障壁となっています。

輸出を念頭に入れたものでなく我が国の市場を相手にした戦略でしょうから、我が国の手の届くところで展開されるローカルな認証の動きなども視野に入れていただけると大変ありがたいと思います。