「百彩の森」全村の森林認証ー垣間見た諸塚村の挑戦(2006/2/12)
1月下旬に宮崎県諸塚村でひらかれた「森林・木材認証フォーラムin諸塚」に参加する機会がありました。

諸塚村では04年に村内の森林の大部分を対象にFSC認証の取得をし、世界初のFSC認証しいたけなどユニークな取組をしていますが、FSC、SGEC、地域認証といった壁を越えて、「森も木も認証の時代がやってきた!〜地球を守る木を身近なものに〜」と、全国の関係者に呼びかけたものです。

《諸塚にとっての国際森林認証の意味》
印象深かったのが、諸塚村のみなさんや先輩方が古くから築いてきた、「諸塚式自治公民館活動」、「モザイクの森」、「道づくりと自主的な道路管理システム」、「林間放牧」、「次代を担うウッドピア諸塚」などのソフトとハードの蓄積がFSCというグローバルな基準から評価されたということです。

本審査での評価経緯をみてみると(こちらFSCが公表している認証レポート英文)、評価者も予備審査段階から本審査の間に倍近く参加者が増えたことに、驚いています。村当局の理念が、自治公民館活動をベースとしたコミュニケーション力によって村民全体に波及してゆく様を実感したのだと思います。

スギの跡地の更新がどう図られるかという、大きな心配はありますが、基本的にはFSCは日本でやってきたことを再評価して自信をつけ、さらに一歩前に踏み出すという意味合いがあるのだと思っていました。
すばらしい実例を見せていただきました・

《産直住宅》
産直住宅に取り組む林業地域は全国にたくさんありますが、諸塚村でも96年から諸塚式産直住宅取り組んでいます。今回のセミナーで関連するプレゼンテーションをお聞きして印象深かったのは300キロ圏内の九州をターゲットとするという下りでした。

消費者との顔の見える関係を大切にし連携を図ってゆくということを考えると当然そのような方向になるのだと思いますが、同じ行政でも都道府県となると、なかなかそのような自由な発想にいたらず、県産材といった行政境界にとらわれた施策になったり、首都圏・関西圏の大消費地が目標になったりします。

地産池消とFSCの環境認証を結びつけたこの部分のコンセプトの展開については、ウッドマイルズが力を発揮すると思います。福岡、熊本、宮崎といったターゲットとなる市場に諸塚産直住宅を建てた場合のウッドマイルズ指数で評価したウッドマイルズレポートが早晩作成されることを期待しました。

《FSC認証しいたけ》
諸塚のFSC認証の楽しい話題が「世界初!のFSC認証しいたけ」です。昨年11月に、日向農協諸塚支店椎茸協同選別場と、同農協の支店長をトップとする130人のしいたけ生産者からなる「諸塚村しいたけ部会」が認証審査を受け、既存の部会活動の取組による情報共有や管理の徹底が評価され、めでたく認証されたのだそうです。消費者の目に触れることの多い、食品にも森林の認証マークを添付することが出来るようになり、森林認証制度と認証マークの普及に力がこもっていました。おみやげに発売したばかりの認証シイタケを買ってきました。