ニュースレター No.252 2020年8月15日発行 (発行部数:1560部)

このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。

情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信しています。御意見をいただければ幸いです。 

                      一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原敬

目次
1. フロントページ:パネルログ構法ー南会津発_地域の木と地域のコミュニティを活かす建築工法の提案(2020/8/15)
2. 木質バイオマスの利用が日本の森林の将来にどのように関わるのかー林業・木質バイオマス発電の成長産業化に向けた研究会の行方(2020/8/15)
3. 森林とともにグリーンで健康そして堅牢な未来を創造!ー来年の第15回 世界林業大会のThe XV World Forestry Congressのニュースレター(2020/8/15)
4. 市民と森林との関わり(など)ー「新たな森林・林業基本計画に関する意見」提出(2020/7/15)
5. 日本の森林から供給されるクリーンでないー無断伐採に係る都道府県調査の結果(2020/8/15)
6. コロナ渦の中の森林と都市の交流などー勉強部屋ニュース252編集ばなし(2020/8/15)

フロントページ: 縦ログ・パネルログ構法ー南会津発_地域の木と地域のコミュニティを活かす建築工法の提案(2020/8/15)

コロナ渦で外出自粛が続く中、7月15日成長産業化、縦ログ構法、パネルログ構法と山村地域から全国の情報発信をしている南会津を訪問しました(この地域で活動してきた大日本山林会のI副会長に同行)。

行った先は、500人ほどの人口のうち150人ほどが移住者という南会津針生地区(はりゅう)地区(はりゅうウッド村です)の芳賀沼製作の会議室。

成長産業化地域の事業のコンサルタントをしているみなみあいづ森ネットワークの皆さん方と、懇談。

「里山資源は全て使う!」アロマオイル薪(エネルギー)、玩具、雑貨、家具の販売など幅広い活動をされているのをあらために知りました。

それは大切なテーマなのでまた、見ていきますが、今回は前から気になっていた(南会津地域の縦ログと森林認証の広がり(2016/12/24))、木造建築の新たな構法、縦ログ、パネルログの話を中心に。

(ログハウスを進化させー縦ログ構法からパネルログ構法)

丸太(や柱材)を横にならべて井桁に組んで交差部分に切り込みをいれて建築するのがログハウス(丸太組構法)。(木材の機能をそのまま活かして、厳しい外部環境から遮断した快適な居住空間を作る)

ログハウスのもととなる構造材を縦にするのが、縦ログ構法。無垢の柱を横断してボルトで締めてパネルにして建築部材として現場で施工(右の図参照)。

縦にすることによてログハウス特有の間取りの制約から開放され、自由な住宅設計が可能なログハウスの進化版!

それにちょっとした加工過程の工夫をして、全国への普及を視野にいれ安定した供給を可能にしたのがパネルログ構法。(右の図参照)

地元の木を確り使って地元の技術で快適な家造り

合板や集成材、CLTのように工業部材として加工過程を重ね品質と形態の安定性をたかめた建築用部材と違って、地元の木を、地元の製材工場と地元の大工の技術(地域の技術)で、現場で施工する建築部材ができる!

そもそも接着もしない無垢の木材をそのまま連結することで、木造建築の部材としての構造材、断熱材、そして内装材にそれ一枚で対応!!

木をたくさん使い、ローテク技術、地域の木で

縦ログ構法をひろめよう

上の図は、頂いた資料から、南会津で開発れた縦ログパネルログがいかに地域の成長産業化に貢献するか!思いのこもった図です(次世代のログハウスPANELLOG(カタログ)より)

(南会津の発の新たしいビジネスの可能性)

いずれにしても、皆さんの話を聞き、資料をいただき南会津から、日本全国を視野に入れて、あるいは輸出も視野に入れたビジョンが提示されているので、半日の行程で自分でわかることをとりあえず、記しておきました。

参考資料を掲載します
次世代のログハウスPANELLOG(カタログ)
同(設計施工マニュアル)
株式会社芳賀沼製作活動紹介

わかりやすいコンセプトなので、興味津々。地域に貢献するといってもどの程度貢献しているの?南会津に蓄積されたデータがもう少しありそうなので、山側、消費者側もう少し具体的なデータで整理していきますね。

kokunai9-5<panelog>

■いいねボタン

木質バイオマスの利用が日本の森林の将来にどのように関わるのかー林業・木質バイオマス発電の成長産業化に向けた研究会の行方(2020/8/15)

7月20日エネ庁と林野庁が一緒に「林業・木質バイオマス発電の成長産業化に向けた研究会」を開催、というので、傍聴しました(オンライン傍聴

(今後20年間発電所に木質バイオマスが供給できるのですか?)

「木質バイオマス発電の発電事業としての自立化と、木質バイオマス 燃料の供給元としての森林の持続可能性の確保を両立させるため、経済産業省、農 林水産省、及び関係事業者団体等が、課題認識を共有するとともに、課題解決に向 けた方策を官民連携により検討」するのだそうです(研究会の設立について)。

冒頭挨拶にたった、エネ庁松山省エネルギー新エネルギー部長(当日付で交替なので前部長)が、ここにいたった思いを語りましたが、「FIT法ができて経済的なインセンティブにより全国に木質バイオマス発電所ができて・・・それは喜ばしいことなのですが、今後20年も先まで供給が可能なのか?森林の持続可能性は大丈夫なのか?などの問題意識が共有され、・・・未来に向けた持続可能な木質バイオマス発電・森林林業の在り方を議論する待ちに待った機会です」

エネ庁の幹部が林野行政を心配?ではないと思いますが、発電事業者のマーケット側のエネ庁が、大規模なインフラ投資が必要な事業者の立場にたって、森林由来のバイオマスを原料にして大丈夫なのか?というのは分かり易い問題提起。それを林野庁側がどんな議論をしてくのか・・楽しみです。

議事録も含めた情報発信のページがあります→第1回 林業・木質バイオマス発電の成長産業化に向けた研究会

その中に双方の説明資料が公開されているのでそれにそって、若干説明してみます。
資料2 地域と共生した木質バイオマス発電の主力電源化の実現に向けて(経済産業省説明資料)
資料3 木質バイオマスのエネルギー利用の現状と今後の展開について(農林水産省説明資料)

(時限的な制度FITの次の段階はどうなる?)

エネ庁の説明資料の題名は「持続可能な木質外オマス発電について

この研究会がFIT(固定価格買取制度)という時期を限った経済的インセンティブを与えているが次はどうするのか?という大きな枠組みでやっているのですが(FIT法に20年度末までに抜本的な見直しを行うと規定)、そのことについてバイオマスだけでなく全体の枠組みを詳しく説明してあって勉強になります。

エネ庁の資料は①再生可能なエネルギー政策全体の動向、②木質バイオマスのエネルギー利用の現状と課題の二部構成

左の図は「再生可能エネルギー政策」という総論部分に掲載してある1枚の図です。

大規模な太陽光と風力発電は競争力があるので、電力市場の中に軟着陸させる競争電力(左側)。それではバイオマスは?「地域活用電力」(右側)なのだそうです。

キーワードは地域のレジリエンス(「災害への対応力」でしょうか)強化。自治体の防災計画などに位置づけられることを前提にFITの助成を続けていこう、といったアイディアを検討しようということのようです。

それでは輸入バイオマスはどうなるの?災害時以外の発電は誰が買うの?などなどたくさん課題がありそうですね。

(本研究会で検討すべき主な論点(案)))

次の表はエネ庁と林野庁の説明資料の中で、「研究会で検討すべき主な論点」と題する二つの図を並べたものです

双方が案としていいるので、また、今回の検討会ですりあわせの議論をしたようでもないので、「それぞれを皆議論していきます」ということだと思います。

(事業の持続可能性)

双方で共通しているのが2番目の事業の持続可能性です。冒頭の松山前部長の指摘のとおり。

林野庁の資料には「主伐の増加や伐採跡地の放置、それによる森林荒廃の懸念の声も挙がっているが、FIT法施行規則第5条第1項第11号ハで定められた、安定的なバイオマス調達の見込みは担保されているか」と大変ストレートな課題提示。

エネ庁のほうには、①木質バイオマス燃料の品質安定化のための適正な評価方法、②適正な調達範囲を検討するための輸送過程などの温室効果ガスGHG排出量の問題など、大切な課題が並びます。

(その他の課題)

あとは、エネ庁が当然ながら、「コスト低減について」。「FIT制度に基づく買取期間終了後共倒れリスク回避のため」ということばが並んでいます。前段のようにバイオマスは自立できない、という前提でなく、うまくいけば自立。特に輸入バイオマスなどがどうなるか、大切なポイントだと思います。

林野庁は、①関係業界が心配している既存の木材利用との競合と、②地域エネルギーに踏み出していく場合の熱利用の推進。の二つがなならんでいます。

今後どんなスケジュールでやっていくのか不明な点もありますが、次回は8月下旬だそうです。

そのサイトでもしっかりフォローしていきますね。

energy1-38<kenkyukai1>

■いいねボタン

森林とともにグリーンで健康そして堅牢な未来を創造!ー来年の第15回 世界林業大会のThe XV World Forestry Congressのニュースレター(2020/8/15)

来年5月にソウルで開催される予定の第15回世界林業大会のニュースレターが届きました。

5年前南アフリカで開催された前回の大会に参加したから来たのかな?

およそ6年に一度世界の森林林業関係者が集まる世界林業大会

「地球環境の視点から、日本の森林と木材を考える」産官学民の情報交流の広場をめざします。」を標榜しているこのサイトとしても大切なイベントです。

前回に14回南アフリカダーバン大会に私も出席し、「持続可能な木材製品の需要の拡大のための緑の消費者との連携 」という分科会を主催したしました。

世界林業会議2015南アフリカダーバンから (2015/9/26)

The XV World Forestry Congress15回目は、2012年5月22日から27日韓国ソウル市内で開催されるそうです。

はじめてアジアで開催される世界林業大会のテーマは、BUILDING A GREEN, HEALTHY AND RESILIENT FUTURE WITH FORESTS「森林とともにグリーンで健康そして堅牢な未来を創造!」(本ページの仮訳です)

そして以下のように6つのサブテーマが提示されていますXV World Forestry Congress Theme

BUILDING A GREEN, HEALTHY AND RESILIENT FUTURE WITH FORESTS 森林とともにグリーンで健康そして堅牢な未来を創造!
 The six sub-themes of the XV World Forestry Congress set out below, address the most important current issues concerning forests and the products and services they provide. The sub-themes also enable the review of progress in implementing the outcomes of previous congresses, especially the Durban Declaration, and the advances being made towards a sustainable, resilient future. In particular, the sub-themes address:  以下に示すXV世界森林会議の6つのサブテーマは、森林とそれらが提供する製品およびサービスに関する最も重要な現在の問題に対処します。サブテーマは、以前の会議の結果、特にダーバン宣言の実施における進捗状況のレビューと、持続可能で弾力性のある将来に向けて行われている進歩も可能にします。特に、サブテーマは次のように対処します
 1. Turning the tide: reversing deforestation and forest degradation  1.流れを変える:森林破壊と森林劣化の逆転
 2. Nature-based solutions for climate-change adaptation and mitigation and biodiversity conservation  2.気候変動の適応と緩和、および生物多様性の保護のための自然に基づくソリューション
 3. The green pathway to growth and sustainability  3.成長と持続可能性へのグリーンな道筋
 4. Forests and human health: revisiting the connections  4.森林と人間の健康:つながりを再考する
 5. Managing and communicating forest information and knowledge  5.森林の情報と知識の管理と伝達
 6. Forests without boundaries: enhancing management and cooperation  6.境界のない森林:管理と協力の強化

テーマの説明が、丁寧に書かれています

世界の森林管理についてのガバナンスがどのように進展しているのか、興味深い点はたくさんありますが、日本からも森林環境税だとか、木材利用促進法など日本発の確りした情報がどのように発信されていくのか、注目点です。

参加登録の締め切りは今年の8月末なのだそうです

私としても、世界大会は、ウッドマイルズフォーラムの活動などを発信する場として参加しようと思っています。

chikyu1-40<WFC2021>


市民と森林との関わり(など)ー「新たな森林・林業基本計画に関する意見」提出(2020/8/15)

森林・林業基本法よって、政府が「森林及び林業に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため」森林・林業基本計画を作成することになっていますが、過去5年に1度づつ改訂されてきた同計画の改訂時期が、来年となり、林野庁は新たな森林・林業基本計画に関する御意見を募集をしていました(7月22日期日)。

このページとしても森林林業基本計画は重要な内容なので、過去もこの計画の作成過程(原案に対するパブコメ)で意見をいってきました。

森林林業基本計画案に関する意見(2016年、2011年)

前回2016年は当方の意見が一つ採用され、原案になかった策定されたばかりのSDGsについて言及されました!!

前述の通り、今までは計画案に対するパブコメというかたちでしたが、今回は「森林・林業基本計画」の変更に向けて、林政審議会において審議を開始するにあたり、国民の皆様から森林・林業・木材産業政策等に関する御意見を募集します」

一歩前からの意見募集で一歩前進。

林野庁が指定したテーマ(カテゴリ)

森林・林業・木材産業政策全般 / 森林の整備・保全 / 森林環境・生物多様性保全 / 山地災害防止 / 林業経営 / 特用林産(きのこ、竹、漆等) / 山村振興・地方創生 / 森林の多様な利用 / 木材生産・加工流通 / 木材利用・木材需要 / 新型コロナウイルス感染症による影響 / その他

ということで、今回は、以下のとおり、森林のガバナンスの確保を市民の参加でといった点を中心に以下の様な意見を提出しました。(1点200字程度)

カテゴリ  意見
 ①森林林業木材産業政策全般   (国際的な持続可能な森林への取組との関係―ニューヨーク宣言)
森林に関する国際的な議論を確り踏まえることが大切です。SDGsだけでなく、国際的な森林に関する約束であるニューヨーク宣言(日本も署名している)は是非引用して、取り込むべきです。同計画の「2030年までに天然林の喪失をなくする」といった目標は、我が国の育成単層林から複層林や天然林への転換の根拠として位置づけるべきです。
 (森林減少をゼロに貢献する商品―様々な商品の商品選択と森林管理)
ニューヨーク宣言にもある、民間セクターが森林に優しい商品調達を推進、といった関連で日本の消費者の商品の嗜好をグローバルな森林政策に位置づけたらどうでしょう。パームオイル、牛肉、大豆など森林減少をゼロに貢献する商品が開発されています。森林政策を、木材やバイオマスだけでなく幅広く商品に関するツールとして拡大して下さい。
②森林の整備保全   (皆伐跡地の森林の方向性―育成単層林の在り方)
国産材の利用拡大がすすみ、皆伐面積が増加しています。無断伐採に係る都道府県調査結果が発表されるなど、伐採地やその後の管理について努力が必要で、その後の森林をどのようにしていくかの具体的なビジョンが必要です。1000万haの現在の育成単層林の伐採跡地が現在どうなっているのか(管理されているのかいないのかも含めて)確りフォローした上で、65%を単層林、35%を複層林にしていくという現計画のビジョンが合理的なのか、どのように管理をしていったらいいのか、というビジョンを明確に提示していただきたい。
(市民参加による森林のガバナンスーサプライチェーン管理)
皆伐跡地の管理など計画の実施に管理をする上で、行政だけでなくサプライチェーンの側からの管理する体制を整備するのが一つの効果的な手段です。現在、林野庁の合法性持続可能性のガイドランによる業界団体認定事業者によるサプライチェーン管理がグリーン購入の前提になっていますが、あらゆる調達の最低限の条件にして、出発点の伐採届けなどの確認体制を整備する必要があります。また、FSCやSGECなどのサプライチェーン管理も取り入れるべきです。また、流通加工を集中して大規模化するという方向になると思いますが、そのような助成を進める場合、原料の調達条件に再生可能性を条件としたらどうでしょう。
 ④山地災害防止  (グリーンインフラを計画に位置づける)
国土交通省は、多発する災害やインフラ維持改修費の増額という観点から、いままでのグレイインフラから「自然の持つ多機能性やしなやかな回復能力などの特性を賢く活用する」グリーンインフラにシフトしようとしています。保安林はグリーンインフラの重要な内容です。都市住民の災害防止の中に流域の保安林整備などが重要な位置づけになっていることを明確にして、国交省のグリーンインフラ推進と協調して進めていく、グリーンインフラ整備の内容を基本計画に位置づけるなど検討して下さい。
⑩木材利用木材需要 (顔の見える木材での家造りーガバナンス論からの議論)
現計画の、地域材に高付加価値化というセッションの中に、「顔の見える木材での家づくり」などによる消費者のニーズに対応した木材利用を促進するという項目が入っています。近くに山の木を利用することは、地域の活性化、木材利用の拡大という意味だけでなく、地域の山の次の世代がどうなるか、という消費者の山づくりに関する関心、ガバナンスの強化という意味でも大切です。是非次期計画の中でも充実させて下さい。

kokunai1-17<kihonkeikaku2021-1>


■いいねボタン
 日本の森林のガバナンス(2)ー無断伐採に係る都道府県調査の結果(2020/7/24)

林野庁は、森林所有者に無断で立木が伐採された事案について、都道府県を通じて調査を行い、結果を公開しました。

林野庁としては3回目の調査公表(2018年3月2019年6月
調査対象を少し拡大(昨年までは伐採届けが必要な森林のみだった(経営計画作成森林は除外していた)が、今年は同森林も含めて調査)したので厳密な比較はできませんが、無断伐採で公的な機関に相談のあった数値は拡大、そして、相変わらず九州中心ですが各地に拡大している様子が分かります。

  2018年3月  2019年6月   2020年6月
 北海道・東北  8  6  11
 関東 9  7  11
 中部  5  8  13
 近畿  4  3  11
 中国・四国  3  3  6
 九州・沖縄  33  51  43
 合計  62
 78
伐採届けのみ森林(81)
 95
 備考  2017年4月から
2018年1月
2018年1月から
2018年12月
 2019年1月から
2019年12月
  伐採届けが必要な森林のみ対象
(経営計画作成森林は調査していない )
 経営計画作成森林も含む
(調査対象範囲拡大)
kokunai13-59<mudanbatsu2>
 コロナ渦の中の森林と都市の交流などー勉強部屋ニュース252編集ばなし(2020/8/15)

コロナ渦がまた全国に広がる中で、外出自粛!今回取り上げた「林業・木質バイオマス発電の成長産業化に向けた研究会」の傍聴も、オンラインでの傍聴でした。リアルな研究会は経産省の会議室で行われていて、それを、ユーチューブでみながら観戦という感じですね。だれかと名刺交換ができないというだけで、この形式で会議の傍聴は確りフォローできます。

そういう中で、フロントページにあるような南会津の皆さん方とのコミュニケーションがオンラインでできるようになってくるのか?難しいでしょうね。半日でしたが、ミーティングの他に、パネルログの加工施設、縦ログの家サンプル紹介、アロマオイルの抽出工程などなど。新緑の南会津でIターンされた方々がいきいきと紹介下さる。こんな時期にこんな企画に参加できたのは、誘って頂いたIさんのおかげなのでしょうが、本当にありがとうございました、

来年韓国で開催が計画されている、第15回世界林業会議。本当に開催されるのかどうか、まだ解らないでしょうが、前回南アフリカまでいったのだから、開催されれば参加します。8月末が申し込み。

「急速に拡大する世界の気候非常事態宣言考察」という情報発信がされています。ゼロエミッションの時代にどうやって早くたどり着くのか?大切な課題ですのでこのページでもフォローしていきます。

次号以降の予告、第2回「林業・木質バイオマス発電の成長産業化に向けた研究会、日本の森林の炭素貯留能力は本当はムチャクチャすごかった!、地域の建築と小さな林業の全国ネットワークー新しいウッドマイルズの可能性、欧州で進むグリーンニューディールは日本にとって?Virtual Event: Global Forum on Forest Governance、FITと森林認証システムSGEC/PEFCの場合

konosaito<hensyukouki>

■いいねボタン


最後までお読みいただきありがとうございました。

藤原敬 fujiwara@t.nifty.jp