世界銀行低炭素型開発提案と森林政策(2015/5/25)

世界銀行は5月11日、低炭素開発ーゼロカーボンの未来に向けた三つの段階、と題する報告書を発表しました。

3 Steps to Decarbonizing Development for a Zero-Carbon Future(報告書全文pdf
ゼロ・カーボンの未来を築くために 低炭素型開発の3つの方策を新報告書が解説(日本語ページ)

@未来を築くための計画A幅広い政策パッケージの一環としての適正な炭素価格制度の設定B円滑な移行、が三つ段階

これにそって、2100年までにゼロエミッション社会をつくるためには、出発が遅れれば遅れるほどコストがかかる、当面の計画を立てる過程でも長期展望を視野に入れる必要がある、目標達成に効率的、徴税過程が透明な炭素税重要との主張が展開されています。

そのストーリの中で、森林政策は議論の中心にはなっていませんが、とりあえず取り組みやすい対策に集中するのでなく、幅広い4つ分野の取組みをバランスよくという主張となっており、@生産と電力における非炭素化、Aクリーン電力への移行、できない場合はよりクリーンな燃料への移行、Bあらゆるセクターでの効率性の改善と廃棄物の削減、にあわせて、C森林のより良い管理などを通じた自然の炭素貯蔵庫の保全と改良が、必ず指摘されています(4ページ)。

また、これらの4つの柱にそって、セクターにまたがる目標を相互に検討する必要があるとして、様々な各国が検討すべき例示が示されていますが、その中に2035年(2025年)までに、鉄やコンクリートに代わって半分(20%)の建築物を、持続可能な森林に由来する木材の利用とする(8ページ)、(68ページ)、森林の減少を2017年までとめる(68ページ)など、森林関係の目標に言及されています。

今後の温暖化対策の幅広い議論の中で、森林や持続可能な木材に関する政策をわかりやすく提示して行くことの大切さがわかります。

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