「住宅建築」誌8月号特集「日本の木で造ろう」(2003/08/17)

 住宅設計者や工務店向けの住宅専門月刊誌「住宅建築」(建築資料研究社)の8月号が「日本の木で造ろう!」という特集をしています。(今月号の目次

第1章 国産材による家づくりのシステムを再構築する
第2章 産地との連繋−それぞれのアプローチ
第3章 資料・国産材を知る
という100ページわたる特集ですが、大阪ドームやさいたまアリーナの木材と利用推進のイベントの取材もあり、住宅の関係者があのようなイベントをどのようにみているか、興味深いところです。

林業関係者が「日本の木で家をつくろう」というのは利害関係が明確で分かりやすいのですが、住宅設計者や工務店向けの雑誌が「日本の木で家をつくろう」という特集をするのはなぜなのか?気になっていました。編集の担当者にいろいろ聞いてみました。

読者層から、国産材や地域材などについての情報を求める声が大きくなっているようなのです。もともと地域の住宅にこだわってきた「住宅建築」は年に二三回は、「木の家」「森と家」「自然素材」を銘打った特集を組んで、森林資源の活用とその実例となる木造住宅を取り上げているようですが、最近は住まい手の方から自然素材などに関心が高ってきたといって、編集局も手応え感じているようです。

なお、第3章の終わりの方に、「住宅と森林の『距離』を考えるーウッドマイルズという概念」という小論を割り込ませてもらいました。



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