木づかいシンポ2022ー木材利用とビックビジネスー企業の環境志向の中での新たな可能性(2022/11/15)

10月7日都内で開催された、木づかいシンポジウム2022に参加しました。

木づかいで始まる脱炭素社会!日本の森は「使う」時代へ  いま、木造・木質中高層ビルが熱い!というキャッチコピーで、「木づかいをめぐる各業界リーダー30人が集結し討論を広げる、かつてないシンポジウム」です

リアルで開催されたすごいシンポなんですが、私もすべてに参加することはできず、ここで内容をすべて紹介できませんが、ネット上の情報を整理したいな思っています。(現時点11月15日ではネット上に結果の公表がされていません(昨年のシンポは動画が公開されています)))

(プログラム)

とりあえず、丁寧なプログラムを紹介したページがあるので、簡単に紹介します。

[開会のご挨拶] 野中 厚 野中厚 農林水産副大臣
[ショートプレゼンテーション] 木材×デザインの新たなプラットフォーム「日本ウッドデザイン協会」:高橋 義則 一般社団法人日本ウッドデザイン協会 事務局長
[基調講演] 国産材の大きな需要創出と林業再生: 隅 修三 東京海上日動火災保険株式会社 相談役
[基調講演] 木材利用推進に向けた機運の高まり:金子 恭之 衆議院議員 森林を活かす都市の木造化推進議員連盟
[パネル1] 中高層ビルの木造化木質化 ?SDGs時代を築く建築
[基調講演] 林業と木材利用:地方創生 石破 茂 衆議院議員 CLTで地方創生を実現する議員連盟
[パネル2] 木づかいとまちづくり ?都市と中山間地域
[基調講演] 官民連携で木材需要の呼び込みと川上連携(ビデオメッセージ)下野 六太 参議院議員 元農林水産大臣政務官
[パネル3] 木造化ラブコール ?施主と消費者の”木”への渇望
[パネル4] 投資と木づかい ?森林と木造建築の投資価値
[パネル5] 木材サプライチェーンマネジメント?地域活性と安定供給
[パネル6] 木造化を進める技術 ? 素材と工法・構法、そして材供給
[パネル7] 木づかいベンチャー特集 ?新たなビジネスモデルと技術
[閉会のご挨拶] 織田 央 林野庁長官

上記のリンク先にもう少しパネル参加者や概要のメモがありますので、どうぞ

今後、このサイトでも内容をすこし追いかけていこうと思います。

(中高層ビルの木造化とSDGs)

とりあえず、パネル1をみてみます

概要:中高層ビルの木造化について、全容を議論するセッション。
中高層ビル木造化の実経験をもとに、施主、ゼネコン、設計事務所などが、それぞれの立場から、木造化の意義と価値について、経済面・社会面・環境面から多面的に議論する。同時に、中高層ビルにおける木づかいを推進する上の課題を分析しつつ、解決の兆しについて紐解いていく

登壇者は、

隅 修三 東京海上日動火災保険株式会社 相談役
隈 研吾 建築家、東京大学特別教授・名誉教授
松崎 裕之 株式会社竹中工務店 木造・木質建築統括参与
浦谷 健史 ヒューリックプロパティソリューション株式会社 代表取締役社長/ヒューリック株式会社 エクゼクテイブフェロー

最初の隅修三さんは、昨年のシンポジウムでも紹介した、ウッドチェンジネットワークの会長。昨年のプレゼンは地方創生に向けた“需要サイドからの”林業改革~ 日本の中高層ビルを木造建築に! という大所高所からのすごい報告でしたが、ことしは、それに加えて東京海上日動火災保険株式会社本社ビル(丸の内の真ん中右の図)の話が加わりました。

新・本店ビルのデザインについて 〜国産木材を使い木の使用量が 〜国産木材を使い木の使用量が世界最大規模となる高さ 100m の「木の本店ビル」へ〜

次の松崎裕之さんは大手ゼネコン株式会社竹中工務店 木造・木質建築統括参与。

実はその直後、直接お会いして、お話を伺う機会がありました。左の写真はお会いした、フラッツウッズ木場ですが、内容はは別途ご報告

浦谷 健史さんの、ヒュールックは、ヒューリックが進める「木材活用戦略」 東京・銀座に日本初の12階建て木造ビル米アップルの直営店が、入っているんだそうです(右の図)。

タイトルにSDGs時代とあるように、次世代にむけた環境時代を背景にしたビッグビジネスの木造ビルですね。

ちょうど森林認証のプレゼンを石巻で行う準備をしていた時だったので、これらのビルが森林認証のプロジェト認証をうけることにならないかな?と考えました((日本の森林づくりの課題と森林認証への期待))

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junkan3-27<bigbis&wood1>


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