2006年林業経済学会秋季大会から(2006/11/12)

50周年記念祝賀会
会場、山上会館
11月3-5日の連休中に、林業経済学会の秋季大会が東大農学部キャンパスで開かれました。また、創立50周年だそうで、記念の祝賀会が併せて行われました。

今年は残念ながら、昨年までのように自分で報告をすることはできませんでしたが、少しの時間顔を出し、最近の研究の最前線をかいま見させて頂きました。

大会の報告タイトルと要旨はこちらの学会ホームページにあります。

以下はほんの一部のタイトルですが、直接発表をお聞きした報告の中から、ちょっと気になったものを紹介します。

その中でも、もと林野庁次長の田家さんの「森林認証の可能性について」はおもしろいです。同学会報告できっちりした論文の形でを提出されたのも出色ですし、認証取得者へのアンケートの設計が行き届いていて、「森林施業計画の意識」などおもしろい結果になっています。(要旨アンケート結果

その他、国産材の安定供給という重要なポイントについてのいくつかの発表をピックアップしてみました。

発表者 要旨(学会ホームぺージへのリンク) 関連資料 備考
嶋瀬拓也(森林総研 木材チップの国内流通にみる輸送距離の動向 発表データ ウッドマイルズをツールに産業構造分析に切り込む第二弾
堀靖人(森林総研)ほか 秋田県における合板用木材供給ー素材生産業の対応ー 発表データ 動向が注目される大手加工メーカーによる国産材調達動向の分析
山本美穂(宇都宮大農)ほか 居住環境にもとづく住宅用建材への消費者意識ー栃木県高柳沢町の住民アンケートよりー 国産材についてのこだわりをもつユーザー像
中澤健一(FoE Japan)ほか 国内外の木材グリーン購入の状況と生産地への影響 発表データ 海外の企業の豊富なグリーン調達事例
田家邦明(中央大院) 森林認証の可能性について 要旨
日本の森林認証の展開について本格的な分析
早瀬悟史(東農工大院)ほか 林業関係第三セクターの現状と「団地法人化」の可能性ー徳島県旧木屋平村を事例としてー 国産材の安定供給の条件としての山側の経営主体の確立

gakkai <ringyoukeizai2006>


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