ウッドマイルズが結ぶオーストラリアの旅(2006/8/6)


7月12日から17日という日程でオーストラリア・シドニーを訪問しました。主たる目的は同地のニューサウスウェールズ大学で開かれたウッドマイルズセミナーに参加することでした。

同大学では昨年から岐阜県立森林文化アカデミーと一緒に共同して環境と建築をテーマとしたゼミを行っており、今年のテーマは「地域材の利用」、ということでした。シドニー郊外の港湾施設の再開発という具体的なテーマを元に、日豪両方の学生が具体的な提案を競っていました。

カリキュラムの中には近郊の森林地帯を訪問してインタビューを行うということも含まれていて、そこから木材の供給についての具体的提案もなされていて興味深いものでした。また、ウッドマイルズにもとづく施設の具体的な評価も研究会の事務局長滝口さんの手で行われています。

14日は午前中に今までのゼミの成果に基づく発表会があり、午後はウッドマイルズ研究会主催のセミナー、その後に、セミナーのゲストスピーカーとして招待した、気候変動枠組み条約の交渉の中心人物であるツバル国の首相顧問イアンフライ氏にインタビューをする時間をとってもらいました。

短時間のスケジュールでしたが、地域資源という考え方の国際性、気候変動条約にとっての森林や木材について、いろいろ考えさせられる一日でした。

セミナーの概要はウッドマイルズ研究会のHPに掲載されています。こちらからどうぞ

イアンフライ氏とのインタビューについては別項「気候変動枠組み条約と森林政策ーツバル国の条約交渉担当者と語る」を、また、現地の建築基準と地域材についてのトピックスについては別項「オーストラリアの緑の建築基準とウッドマイルズ(工事中)」を参照ください。

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