京都府産木材の品質基準と環境指標の領域拡大の取組(2011/11/26)

10月26日京都府で、ウッドマイルズセミナー2011(〜5つのモノサシを用いて、木材の調達を多面的にチェックする)が開催されました。(開催の詳細がウッドマイルズ研究会HPに掲載されています

この中の一つのテーマが、「京都府産木材の品質基準と環境指標の領域拡大に取り組み」です。

、今まで、ウッドマイレージCO2認証制度として地元産材の環境性能をを表示するという先進的な取り組みをしてきた京都府産木材認証制度が、@新たに環境性能の領域を広げること、また、A品質基準を新たに設定することをが報告されています。

(環境性能と評価のバージョンアップ)

環境性能の方は、できたばかりのカーボンフットプリントのPCR(商品種別算出基準)を適用して合板、集成材、製材の具体的な数値を算出した初めての例が報告されています。

今回の報告にもありますが、木材特に製材品の環境性能を二酸化炭素の排出量で表示すると、輸送過程と乾燥課程で排出量が大きいことがわかります。

第一の側面に着目して地域産材の環境的側面に脚光をあてたのが、ウッドマイルズですが、全体の排出量をみた場合それでは足りない、という主張です(図1)。

小サイトでも引用したことがあるLCCM住宅研究開発委員会LCCO2部会エグゼクティブサマリーよりでより抜粋したという図ですが、輸送過程の排出量を少なくするには国産材から地場産材にする必要があり、地場産材でも乾燥課程で化石資源系の燃料を使うと、輸入材の倍ほとの排出量になってしまうという、結果です。天然乾燥、バイオマス燃料による乾燥という課題が強調されることになります。

今回の製材のカーボンフットプリントでもライフサイクル全体の排出量の55パーセントが人工乾燥の課程で発生するという結果になっています。

カーボンフットプリントの計算結果が初めて公表されたことは、木材にとってカーボンフットプリントという道具の使い勝手を知る上できわめて重要なことです。

住宅や家具に使われる他の建築資材プラスチックスや金属系の資材との比較がどうなのか、地域材をPRする道具としての使い勝手はどうか、など、今後の課題がたくさんあります。

今後の展開が楽しみです。

発表データはウッドマイルズ研究会HPから注文して入手となります

品質基準については別ページ(京都木材規格とJAS)で

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