環境品質、多面的な地域材認証基準作りーウッドマイルズセミナー2010より(2010/10/10)

9月27日「ウッドマイルズセミナー2010〜環境、品質、多面的な地域材認証基準づくりを目指して」が開催されました。

輸送過程の環境負荷の計量化に取組み、カーボンフットプリントや環境負荷の見える化にインパクトを加えてきたと自負するウッドマイルズ研究会ですが、木材だけをとっても、森林認証、合法木材、フェアウッド、ウッドマイルズ、カーボンフットプリント等もたくさんある環境負荷の指標、さらに品質指標も含めた木材の質を伝えるツールを、利用者の側から横並びでみてみようという課題に取り組み始めています。

その取組の一環として開催されたセミナーに出席してきました。詳しい内容は研究会のページを参照下さい

市場がグローバル化し生産過程やその原料調達過程などが見えにくくなったため、環境や品質を示す指標が重要になり、制度の信頼性を維持するためのコストがかかるのが当然という流れがありますが、他方で生産地と消費地の距離を短くすることによる信頼性に維持という考えもあるはずです。(セミナーでその概念図「市場のグローバル化と品質・環境指標」を紹介しました)

ウッドマイルズ研究会が今回の課題に取り組む背景は、研究会が提起していた生産地点と利用地点の距離の話は輸送過程の環境負荷というだけでなく、環境指標や品質指標の信頼性にもつながるという問題提起ですが、具体的にどのような「建築物(?)」が構築されるのか、これからのお楽しみです。

Energy2-60 <WMkyoto2010>

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