早成樹林業ー神話と現実ー(2005/5/14)

時に評価のわかれることがあるユーカリやマツなどの早成樹林の造成について、専門家30人の査読を踏まえてFast-Wood Forestry.Myths and Realities (Christian Cossalter & Charlie Pye-Smith著)という本が2003年にCIFORから出版されましたが、この度表記のタイトルで日本語版が出版されました。

全文が国際林業研究センター(CIFOR)の関係のページからpdfファイルでダウンロードできます。

前書きより

世界中で毎年、約100万haずつ早生樹植林地の面積が増加している。ユーカリ、アカシア、マツ、ポプラによる大面積植林は、特に発展途上国で激しい議論を引き起こしている。植林地が環境破壊や小農の立ち退きを余儀なくさせるという批判がある。植林は天然林の保護を助け経済発展を促すという主張もある。多くの人々は、何を信じていいかわからないのが現状である。

森林に関わる4つの主要な国際組織として私達は、広い知見に基づいた論議を促進する任務を担っている。Christian ClossalterとCharlie Pye-Smith著、「早生樹林業:神話と事実(Fast-Wood Forestry . Myths and Realities)」は、上の議論に大いに貢献すると信じる。本書は、早生樹植林に関する最新かつ確かで偏りのない報告である。様々な専門分野の30人を越える世界の先導的専門家が本書を査読し、詳細に論評を行った。査読にかかわった人がすべて、本書の内容に賛同しているわけではないが、本書は専門家達が共通して持つ認識を反映しているといえる。

紙およびその他木材製品の急激な需要増加に伴い、早生樹植林地は今後もある程度は造成が続くだろう。本書は専門家にとっても門外漢にとっても有益であると信じる。良い政策の立案には確固とした証拠が必要である。本書は早生樹植林について、今日までに知り得たすべて知見を要約している。まだ不明なことも多くあり、また早生樹植林については異なる意見もあるが、本書は植林の真実を知りたいと思う人が必ず通る出発点となるものと信じる。

David Kaimowitz Claude Martin Achim Steiner Michael Jenkins
Director General Director General Director General President
CIFOR WWF International IUCN Forest Trends
(訳:倉光)

製本版の請求先は、監修者の一人である森林総研の藤間剛さんです。

なお、同書の出版の経緯については、CIFOR news No. 36でResearch that communicatesとして紹介されています。(日本語訳がCIFOR日本語版WEBの翻訳工房でご覧頂けます。(こちら))