もう一つの森林問題(「北方林」をめぐって)(2002/9/15)
北海道富良野にある東京大学演習林で北日本林業経済研究会が主催する「今持続可能な森林経営を北海道で考える」いうテーマのもとにシンポジウムがあり、「『持続可能な森林経営』の国際的な展開と北海道の森林管理」と題する報告をさせてもらう機会がありました。

東北・北海道の林業経済研究者や道庁・国有林の旭川分局の関係者などが集まり、小生の報告とともに、阿寒湖畔財団法人前田一歩園の林業経営(北海道大学尾張さん) 林分施業法の批判的検討(東京大学宮本さん)の報告がありました。

小生としては地球上の森林の三分の一をしめる北方林の実態について考える機会を与えてもらいました。10年前の地球サミットの意義の一つは、熱帯林とともに始まった地球環境問題を、もう一つの問題領域である北方林にも目を向けさせる「すべての森林の持続可能な森林経営」を対象とした原則声明を採択したことです。


北方林に関しては1990年以降関心が高まりFAOのUNASYLVAの特集では@国際的な北方林に対する木材の需要圧力は増加の方向ー木材供給力を他の機能とどう調和させるかが課題,、A造林技術の選択肢ー天然更新から人為を使った技術体系へ、B低利用の問題ー過密トウヒ林の環境問題・民有林の放置問題、C温暖化の影響(生長量増、病虫害の危険性増大)などが指摘されています。

また、我が国にとっては、十年間で我が国に対して木材供給が唯一増加した供給源としての北方林問題として我が国の林業の将来を左右する重要なポイントです。
報告のレジメはこちら。


小生の報告に関する資料室を設けました。