始動する「我が国にふさわしい森林認証制度」(2003/04/13)

日本林業協会の提言(準備会ホームページよりのダウンロードはこちら)に基づく「緑の循環認証会議」の設立の日程が明らかになってきました。

12月の提言を受けて準備会のホームページが開設されていますが、3月14日に「我が国にふさわしい森林認証制度」発起人会議が開催されました。発起人会のメンバーは日本林業協会、木材団体連合会、日本製紙連合会といった業界関係者、日本林学会、日本木材学会など学術分野のトップが主体となっていますが、日本自然保護協会、国際自然保護連合など自然保護関係者も顔をそろえたそうそうたる72名です。

発起人会では審議会を作ってにで内容を審議してもらいその結果に基づき制度の設立をはかる、ということが決められました。その審議会が4月11日に都内で開催されました。小生も審議会の委員の一員ということで参加しました。審議会メンバーは15名ですが、純粋な業界の関係者は2名だけで、自然保護団体4人、あとは学会やNPO団体などの関係者で業界主導ということにならないような細心の配慮がくみ取れます。

会議は日本大学佐々木恵彦教授を座長として、12月の提言の詳しい説明がありそれを中心に意見交換をするという形で進められました。大筋での提言内容を是とする立場の議論でしたが、次のような点についていくつかの提言がありました。

1 認証参加者にメリットがある仕組みをくみたれられるか
2 地方段階で活発になっている地域材推進という動きとどう連携をとるか
3 他の国際的な制度との関係をどうするか
4 制度の透明性をどのように維持してゆくか
などなど

小生としては、この制度には前から関心があり意見を言ってきましたが、この席でも、@情報発信の少なさ、A都道府県など地方の動きとの連携、B海外の活発な認証の動きとの関係など、心配なことがあったのでいろいろ意見を言わせていただきました。近いうちに議事概要がのると思います。

今後、5月上旬にもう一度審議会で議論をし、その結果を踏まえて5月中に設立に向かいたいという説明がありました。

準備会では、報告書に関する意見を求めているところでもあります。

日本に定着した制度となるようにいろいろご意見があれば、上記の論点などに関し、事務局にでも小生の方にでもお寄せ下さい。