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認証森林遠景 全林協HPより |
日本製紙、王子製紙の二つの大手製紙会社の社有林が、昨年末、緑の循環認証会議(SGEC)の森林認証を、取得しました。日本製紙北山社有林673ha、王子製紙社有林上稲子山林211haの計880haです。この結果我が国の第三者認証森林は176千haとなっています。(FSC認証についてこちら参照)
どちらも富士山麓にある人工林を主体とした森林です。若干の留意事項をつけて、認証されたようです。
製紙業界は、昨年暮れのエコプロダクツ展2003でも認証森林の最も熱心な推進者という印象を受けました。
海外に輸出する企業があまりない我が国の木材関連業界の中で、認証に直接利害関係が強い大手企業が少ないのですが、自社製品の販売を通じた環境消費者との接点があり、かつ広大な社有林を持っているという製紙業界は、今後とも森林認証の一つの推進力となると思います。
認証審査に携わった方に話を聞く機会がありましたが、文書の管理など要求事項はどんどん対応してくるという熱意あるものだったそうです。ただし、第一号が、「大手企業の社有林」という、我が国にとっては特殊な森林だったわけで、今後「普通の森林」がどう認証されるのか注目されるところです。
認証審査に当たった日本林業技術協会からは、認証基準と認証の概要が公表されています。また、全国林業改良普及協会森林認証審査センターからは認証及び認定手順が公開されました。公開される情報量が少ないSGECなのですが、製紙業界、認証審査機関から様々な情報が公表されることを期待します。
以下に概要のデータを一覧表にします。
2004/1/18
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