富士山世界遺産センターなどプロジェクト森林認証(2019/7/10) |
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SGEC/PEFC初の「プロジェクト認証」による「静岡県富士山世界遺産センター」『逆さ富士』を模した木格子視察と、「日本の治山施設として初のSGEC/PEFCプロジェクト認証による静岡市の木製治山ダム視察 一体プロジェクト認証とは何か?市民とのコミュニケーションがどのように生まれるのか? (森林認証製品のプロジェクト認証とは) ご案内のように森林認証とは、持続可能な森林経営をしている森林を第三者が認証し(FM認証)、その森林由来の木材製品の分別管理などを責任をもって実施する資格のある事業者を第三者が認証し(COC認証)その二つによって、持続可能な森林経営由来の木材であることを消費者に説明する制度です。 この制度が生み出した「プロジェクト認証」とは、個々の製品でなく、建築物や船、イベント会場などを対象として、当該製品の製造過程を一度だけ認証しようというものです。プロジェクトの管理者が審査され、プロジェクトメンバーが管理者との間にしっかりした関係を構築し、そのプロジェクトに利用される森林認証木材全体を管理することになります。 参考資料 2019年6月現在FSCで15件、SGECで3件のプロジェクト認証が行われているようですが、今回はSGECの2件 (富士山世界遺産センター) 静岡県富士山世界遺産センターは、「2013(平成25)年6月にユネスコの世界文化遺産に登録された「富士山─信仰の対象と芸術の源泉」を後世に守り伝えていくための拠点施設」だそうです。 当センターでは、「永く守る」「楽しく伝える」「広く交わる」「深く究める」の4つの柱を事業として、国内外の多くの方に歴史、文化、自然など、富士山を多角的に紹介しています。面白いです。半日がかりでしっかり見る価値あり。 外観を形作る、ヒノキの『逆さ富士』を模した木格子がSGECの初めてのプロジェクト認証物件となっています。 認証管理団体が作成したパンフレット
もう一つのプロジェクト認証が木製治山ダム
どうして、これをプロジェクト認証にしたのか?市内のSGEC認証森林材を使ったダムは、静岡市で推進しているSDGsに貢献するプロジェクト(国内初、木製ダムの森林認証取得取得) なのだそうです。 (プロジェクト認証の意味) どちらのプロジェクトも地方自治体の主導で行われたもの。森林認証という制度はサプライチェーンで取引される製品を分別管理して販売していくBtoBの地道な作業ですが、プロジェクト認証という形で市民が目にする公共建築物などが森林認証された木材でできていることがわかるので、消費者によくわかるようにアピールする機会を提供していることがよくわかりました。
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