大阪関西万博大屋根リンクー再利用の方向は?(2025/2/5)

1月21日に、大阪で開催された「大阪関西万博大屋根リング再利用に関しての説明会万博協会大阪府木連が共催)に出席するため大阪木材会館に行ってきました。

報道関係者も含めて150人以上もあつまる、大イベントで、ネット上にメディアの報道がされています。

大屋根リング、再利用は低調? 万博協会など説明会で活用呼びかけ
万博の大屋根リング「解体費で新品部材より高額になる」 再利用の説明会で懸念の声

出席の目的は、万博の巨大木材リングのレガシーとしての情報発信にどう取り組むか勉強したいということですが、万博協会と木材組合が連携して取り組んでいる再利用問題は重要なテーマです。資料をデータでいただいたりしたので、報告します。

(説明会のプログラムと説明資料)

頂いた資料に基づてい、プログラムと説明資料のデータを以下のように掲載します。

大阪関西万博大屋根リング再利用に関しての説明会2025/01/21
一次第ー

①挨拶一般社団法人大阪府木材連合会 三宅英隆氏
②話題提供大阪府立大学名誉教授、LAまちづくり研究所主宰増田昇氏
              ・・・資料1都市の木質化について
③公益社団法人大阪府建築土会から同会副会長万博に係る情報交換会座長徳岡浩二氏
              ・・・資料2大阪関西万博大屋根リング再利用に関しての説明
④大阪府木材連合会・越井木材工業(株)から
              ・・・資料3大屋根リングの再利用の具体化について
⑤公益社団法人2025年日本国際博覧会協会持続可能性局から大谷佳史氏
              ・・・資料4大阪•関西万博における大屋根リングのリュースについて
⑥質疑 

(大阪•関西万博における大屋根リングのリュースについて)

資料4大阪•関西万博における大屋根リングのリュースについてを紹介します

右の図がイントロの全体像。再利用は「大屋根リングだけでなく、それ以外の参加国や企業のバリオンも対象です

持続可能性方針(2022年4月)
「いのち輝く未来社会のデザイン」という大阪・関西万博のテーマに基づき作成された、持続可能性方針のめざすべき方向性は三つのはしら。

【目指すべき方向】
1. 省CO2 ・省エネルギー技術の導入や再生可能エネルギー等の活用により、温室効果ガス排出量の抑制に徹底的に取組む。
2. リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)、可能な部材等を積極的に活用する3R、またリニューアブル(Renewable)に取り組み、資源の有効利用を図る。
3. 沿岸域における生態系ネットワークの重要な拠点として、会場内の自然環境・生態系の保全回復に取り組む。

ということで、木材の再利用は、万博イベントの重要な課題です

ミャク市!の紹介

万博閉会後に発生する建築物やアート、建材・設備、什器・備品等の資源の有効利用を図り、サステナブルな万博運営を実現するため、リユースマッチングサービス「万博サーキュラーマーケットミャク市!」を立ち上げました。

➢ 商材のご紹介
【施設等の移築】
シグネチャーPV、若手建築家施設(トイレ・休憩所など) 等
【建材・設備のリユース】
大屋根リング木材、内装材、電気・空調・衛生設備等、ファーニチャー等
【什器・備品のリユース】
一般什器、サイズの小さい展示品等

などをするそうです

➢ スケジュール(現時点での想定)
2025年3月~ 「施設、大屋根リング木材、建材・設備等」のリユース公募開始予定
9月頃~ 「什器・備品類」のリユース公募開始予定

ということで、今回は募集開始の直前の説明イベント。たくさんの自治体関係者が参加者の中にいて、公的施設に配置される家具だとか、木製歩道など利用するにはどうしたらよいか、検討する場でした。

右の図はリユースのサンプル

ということで、今後フォローしていきます

(大阪府木連の万博への取組)

今回のイベントを主催する大阪府木連は、関西大阪万博の木材利用に関して積極的な提案をしてきました。

府木連のサイトに、素晴らしいページがあります。

大阪関西万博に木材の活用を大阪関西万博に木材の活用を(産経新聞pdf)(2023年3月)
大阪パビリオン建設に際しての国産木材の活用(2022年6月)
2025大阪関西万博_2025年の日本国際博覧会に向けて木造パビリオンの提案(2021年1月)

是非、世界で注目される、万博のでの木材利用のレガシーの発信でガバって頂きたいと思います。

(林政ジャーナリストの会の共同取材)

万博という世界が注目するイベントの中心に木材でできた巨大木材リング。

私も参加している日本林政ジャーナリストの会としても、関心のあるイベントで、是非共同取材がしよう、検討中

私の参加目的も、もちろん、「いのち輝く未来社会のデザインという」万博のコンセプトの中で、木材の再利用がどうなっていくのか?という目的もあったのですが、大阪府木連が主催をしている、万博関連のイベントなので、関係者にお願いして、共同取材がうまくいくように関係者とコンタクト、ということが重要な趣旨でもありました。(私の申し込みは林政ジャーナリストの会藤原だったので、記者席に着席)

今後報告しますね


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