ニュースレター No.2252018年5月20日発行 (発行部数:1390部) | |||||||||
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このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。 情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信してます。御意見をいただければ幸いです。一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原 |
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フロントページ:SBP木質バイオマスエネルギーの持続可能性基準ー欧州が主導する世界基準と日本のガイドライン(2018/5/20)
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5月15日開催されたバイオマス産業社会ネットワーク(BIN)拡大研究会2018「持続可能なバイオマス燃料を認証するサステナブル・バイオマス・プログラム(SBP)の日本への適用の可能性について」、に出席をしました。 都内で別途、9th Biomass Pellets Trade & Power 第9回 バイオマス・ペレット会議 ~貿易と発電~が開催されていて、このめ来日している、英国に本拠があるSustainable Biomass ProgramのMr.Hulfun事務局長、を招いて説明を聞き、議論をしようというう研究会でした。 主催者から日本の発電用バイオマスガイドライトの関係について、コメントをしてほしいという、依頼があり、準備をしての出席でした。 (SBPとは何か) これによると、ヨーロッパの7つのエネルギー生産者で2013年に創設したイギリスに籍を置くNPO。ヨーロッパで2015年に6つのSBP基準を発行、イギリス、デンマーク、オランダの規制当局に認められている。そして、ベルギーの規制当局およびオランダのポスト2018に申請中。世界中の木質バイオマス市場の半分はSBPの認証したもので、4つの独立した認証団体→アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、ロシアの40の国で業務を実施しています。 (どんな認証をしているか?) 、 上の表がSBPの認証を説明する図です。 COCでつなぐのは、ペレットやチップの生産者などのバイオマス生産者(BP)から川下の、流通業者、発電事業者なのだそうです。 サプライチェーン全体の鍵を握るBPが責任をもって原料の管理を行うというシステムです。 その中身の説明は時間の関係もあって十分でなく、生産者が要求されている、原料に関する二つの基準である SBP Standard 1:Feedstock Compliance Standardと、SBP Standard 2:Verification of SBP-compliant Feedstock詳しくみていく必要がありますが、いずれにしても、原料供給地のリスク評価をしながら、現地の情報をしっかり確認し、リスクが大きな場合は、排除なり改善をはかる、というディユーデレジェンス(という言葉は使われませんでしたが)が要求がさるということのようです。 基準のテキストはこちら(→英文)にあります (発電用木質バイオマスのガイドラインとSBP -その比較と連携の可能性 Japanese Woody Biomass Guideline and SBP Comparison and Possible Cooperation) 上記のタイトルで簡単なコメントをしました。(データはBINページに掲載) 概要は以下の通りです
今後の勉強部屋の課題よくわかる研究会でした energy1-29(SBP&JG) |
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生物多様性保全と持続可能な消費生産ガイドブック(2018/5/20) 野生生物保全論研究会は、「生物多様性保全を促進する消費・ライフスタイル形成、普及に関する調査研究・啓発活動~普及啓発の論拠の点検から持続可能な消費・生産(SDGs目標12)、地域活性化との連携・展開を目指して~」のを実施しています。 その成果として、世界の生物多様性を損失させないようにするには、日本での生産や消費をどのように変えていかなければならないのかを解説したガイドブックが公表されました。 以下のサイトからダウンロードできます 前半ダウンロード 生物多様性保全と持続可能な消費・生産ガイドブック その中に、ウッドマイルズフォーラムが作成してきた、木の調達ガイドライン紹介されています。 「里山の維持と生産」などの、具体的事例の紹介、地域で具体的な行動を起こす場合のネガティブチェックなど参考になります。junkan1-15<bd&sd2> |
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持続可能なバイオマスのグローバル基準は日本にとってどんなもの?ー勉強部屋ニュース編集話(2018/5/20)
創立してから2年しか立たないのに世界の木質バイオマス市場の半分を押さえたSBP事務局長が、たまたま往訪した日本のバイオマス関係者に講演。当然その話は、他の市場は一本化しているのに、日本だけが別ではおかしいですよ、なぜなら・・・と自分たちの存在意義から入りました。 「需要が多くなるが、FSCやPEFCが認証している森林は世界中の10パーセントしかなく、需要に応えられない。また、森林認証制度はドイツのようなリスクの少ない場所でも、当然のことを(児童労働に依存していないかなど)何回も同じようにチェックをしている」と、森林認証制度がリスクの低いところでも、サプライチェーンの全てにCoCを求めることの非効率性が一つのポイントでした。 そこで、私のコメントは、日本のガイドラインの説明から入りましたが、日本のようなリスクの低いと思われる国でも、すべてCoCを求めています・・・。 短時間の議論だったので話がうまくかみ合ったかどうか、不安なのですが、SBPの鍵となるリスク評価の手続きがどのように、行われるのか、そして、一度安全だと評価された場合、どんなことが要求されるのか、されないのか・・・相手がグローバルな基準だ、というだけに、重要な勉強部屋の課題が浮かび上がりました。 是非続編をと考えています。 次号以降の予告、持続可能性のグローバル基準SBPのリスク評価の方法とその結果、森林環境譲与税の施策事例集、新たな森林経営管理法を巡る国会議論、林業経済研究所70周年記念出版、東京オリパラ調達方針の検討進む 、森林環境税の海外発信 konosaito<hensyukouki> |
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