ニュースレター No.2072016年11月26日発行 (発行部数:1390部) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。 情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信してます。御意見をいただければ幸いです。一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原 |
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フロントページ:ドイツと欧州の森林意識とその背景(2016/11/27)
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林業経済研究所の前任所長山縣光明氏が上智大学で、「ドイツの自然保護の思想的潮流を求めて」という講演をするというので、聞きに行いきました。 (ドイツにおける森林意識の源流) 「環境保全には、劣悪な都市の生活環境からの保全・改善と、貴重は動植物の保全、美しい景観を護という二つの側面(源流)があり、それが、現在の持続性(ドイツ語ではNachhaltigkeitというのだそうです)につながる」
このロジックを、ロマン主義などのたくさんの文学作品によりそいながら、解説、という質の高い講義でした。 といっても、あっという間のことだったのでよくわからないところがたくさんありましたが、これは上智大学にくればもっとよくわかるよ、という巧みな情報戦略かも。 以下にレジメを置きます。
詳しくは、当日配布された参照すべき文献のデータを、本人からいただいたのでこちらを参照ください。 16世紀から「森への思いやりという心の持ち方(W (「チャタレー夫人・・・」による19世紀英国の森林意識) これには、小学校のクラス会で聞いた、「チャタレー夫人の恋人」(D.H.ローレンス)というイギリス文学作品の中身との関係でした(突然妖艶な作品名が出てきて申し訳ありません)。小学校の同級生であるT君が東洋大学文学部でこの作品を研究していて、久しぶりのクラス会で講義とビデオを見るという企画だったのですが、ローレンスの作品意図は、明と暗、精神と肉体、上流階級と労働者階級,、町と森という二項対立で読み解く、との解説です。その二項対立の一つに「町と森」というのがあるがの気になった点でした。 (ご存知の通り)貴族の夫人(コニー)と使用人(メラーズ)とのラブストーリーなのですが、「その使用人を森番としたところがローレンスの重要なポイントなのだなー」などと。産業革命をけん引する明るい英国の町、の対岸にある暗い森。これが強調されるほど、最後の森番と貴族の夫人が二人でカナダに向かう結末が、劇的になるという趣向なのだと理解していました。 チャタレー家が炭鉱を経営する事業者であることも印象的で、エネルギー源としての森林の管理という側面が全く失われた瞬間に、暗い森になったのではないか。 いずれにしても、森林にいろいろな面で日が当たりつつある(面がある)日本の現代、それに至る過程の市民の心象にある森林像が、どんな道筋で何をきっかけに変化してきたのか、いないのか、海外の事例など、興味深くこの勉強部屋でも追いかけていきたいですね。 (キリスト教と自然破壊?) 講演会で山縣講演をめぐて議論があったのが、標記のキリスト教徒が人間と自然との間の不適切な関係の源流を形成しているのでないか、という点。(キリスト教にかけられた“嫌疑”) 山縣さん、T君よろしく。 junkan7-1(origineroforest) ■いいねボタン
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木材資源利用の現状と課題―発電用の急増動向を踏まえてー林業経済学会秋の大会から(2016/11/27) 11月11-14日島根大学で林業経済学会2016年秋季大会があり、ばたばたと一泊二日で出席してきました。 林業経済誌の読者を集う、ビジネスとしても重要なイベントですが、一番の目当ては二日目のテーマ別セッション「木材資源利用の現状と課題―発電用の急増動向を踏まえてー」でした。プログラムは以下のとおり。
要旨全体の一括ダウンロードはこちらから→テーマ別セッション1>>PDF形式 1.2MB 現場の丹念な調査に基づく熱電併給、需給安定など重要な政策課題に関する情報、行政の連携性への問題提起など、重要な報告が並んでいます。 来年に論文がオープンになるので、それまで報告データの開示が難しい方が多いので、少しお待ちを。 環境特性に応じて買い取り価格を規定するFITで、決定的に重要なサプライチェーンの信頼性という課題に迫る論考がなかったのは少し残念です。 「発電用の急増動向を踏まえて」と需給問題に特化する課題設定だったからなのかもしれませんが、「木材資源利用の現状と課題」というテーマでは生産者と消費者をつなぐ意味で木質原料の環境性能は欠かせない視点です。 3月の森林学会で次があるようなので期待しましょう。 energy1-23<rinkei2016session> ■いいねボタン
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木の時代ー『林業経済』誌編集後記(2016年10月号)(2016/11/27)
roomfj <ringyoukeizaishi/hensyukoukin> ■いいねボタン
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トランプ選挙と森林のガバナンスー勉強部屋ニュース206号編集ばなし(2016/9/22)
思いかけない大統領選挙結果によって株価が上がった銘柄、下がった銘柄が話題になっています。それではと、森林に関係するウェアハウザーの株価を見てみると、上げ組のようです。 トランプ政権の出現にはグローバル化のリスクをこうむる人たちの不満の表れなのだそうです。 「市場のグローバル化のネガティブな面を、ガバナンスのグローバル化によってカバーしていかなければならない。」「地球温暖化問題のような対策は大国の抜け駆けがあると困難に陥る。今まで積み上げてきた、ガバナンスのグローバル化の枠組みを守す必要がある。」大統領選挙の直後に開催されたAPECリマ会合、気候変動枠組み条約モロッコCOP22が選挙の結果を念頭において発信したメッセージです。 konosaito<hensyukouki> ■いいねボタン
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