林業経済誌に書評!ー国際的な環境ガバナンスと日本の木材利用(2026/7/1)

林業経済研究所が刊行する「林業経済」誌に、藤原敬著:国際的な環境ガバナンスと日本の木材利用という書籍の書評が掲載されました。

筆者は、東北農林専門職大学の農林業経営学部堀靖人教授

いままで、森林技術誌の書評を紹介しましたが、今回は学術関係者向けの書評。

昔林業経済研究所の所長をやっていた著者だから書評の対象になったのでなく、厳しい編集委員会のハードルをクリアして書評の対象なり!、評者が選定されたのです!!

もちろん、評者の候補者が「こんな本の書評を執筆するのはいやだ」と断れば、他の方になったのでしょうが・・・どうもありがとうございました。

林業経済誌掲載論文は、1年たってから公表されるそうですが、書評は、直ぐこちらの公開されています。→こちら

ーーー冒頭部分

本書の著者の藤原敬氏は、・・・中部森林管理局名古屋分局長を経て、独立行政法人森林総合研究所理事をつとめられた。評者との最初の接点はこの時期であった。理事としての仕事は企画総務担当であったものの、研究にも熱心な理事であったと記憶している。例えば、評者が全国の林業地の実態調査に行った先々で、「先日、藤原理事がお見えになられました」と訪問先の方からあいさつされたこともたびたびであった。・・・

以下抜粋です

藤原敬著: 国際的な環境ガバナンスと日本の木材利用

・・・・
1はじめに

・・・・・
持続可能性と林業、森林ば切っても切れない関係にある。林学関係者の中では周知のように、ドイツ林学の中から「保続」概念が生み出されたからである。林学出身で林野庁でキャリアを積んだ著者は、持続可能性を林業、森林管理、木材利用で実現する目的で、勉強部屋を始めたと思われる。とりわけ、近年では、気候変動対策や生物多様性保全というグローバルな課題において林業、森林管理が主導的な役割を担わされており、よりー暦、持続可能な森林経営は重要となってぎた。そしてグローバルな対策が矢継ぎ早に出されている。それを追うだけでも大変な作業である。「勉強部屋」は、ごうした情報をまとめてくれているありがたいサイトであり、評者も「勉強部屋」のニュースレターの読者の一人であり、ずいぶんと「勉強部屋」を活用させていただいた。

以下本書の構成(省略)

3 本書に対するコメント

著者は市民の力が世界を変えることを期待しており、それが本書の最も重要なメッセージであると考えられる。例えば、第3章では、(持続的な森林経営を達成するために)「木材のユーザーが大きな力をもっている」とした点、第4章では、持続的な森林経営を進めるためには、企業や市民に自分ごととして行動してもらうことが大切で、森林や木材のもつ環境性能を知ってもらうために「環境性能の見える化」に取り組む必要があるとしている。さらに、第5章で市民とのコミュニケーションの重要性、・・・

現在の世界情勢は混とんとしている。中国の南シナ海進出、ロシアのウクライナ侵攻、・・・民主的とされているアメリカ合衆国でさえも・・・・
本書を読みながら少し飛躍してしまうきらいはあるものの、市民の力が活かせる社会、言論の自由を基本とした民主主義という普遍的な価値を意識せざるを得ない。一国の政治にとっては、地政学的なリスクの排除が必要ではある。しかし、地球の環境を脅かす地球温暖化や生物多様性の喪失といった課題に向きあうことがより一層大事である。国々の利害を超えて世界で立ち向かわなくてはならない課題であり、市民という立場が重要である。本書を読みながらそのように考えてしまったことは評者の考えすぎだろうか。
・・・
勉強部屋サイトのユーザーは、これまでの情報料を支払うつもりで本書を購入して再度読むことで新たな発見があると思う。また、本書の発刊によって、これまで勉強部屋サイトを知らなかった人たちが新たな閲覧者となり、賢い消費者として行動し、パブリックコメントで自らの考えを示す実践する市民となることを期待したい。

ありがとうございました。

今後書評がのったらフォローしていきます

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ありがとうございました
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