2012年の年頭に当たって(2012/1/1)

旧年中は大変お世話になりました。

当HP「持続可能な森林経営のための勉強部屋」は13年目となります。

皆さんのご支援に心から感謝致します。ありがとうございました。

2011年は東日本大震災、原発事故、台風災害、海外の経済危機と厳しい一年でしたが、支援活動ので示された若者を中心とした日本国内の連携力や国際支援広がりなど希望をつながせてくれました。

元日の各紙の社説を読んでいておもしろい文章を見つけました。「転換期日本、変化の目を伸ばす(1)資本主義を進化させるために」(日経)です(1月1日現在こちらに全文があります)。さわりを紹介します。

歴史の教訓に学ぶ
日本は今悩んでいる。日本はどこに行くのだ。日本はどうなるのだ。」
「日本はもう進むだけ進んだのではないか。生生たる発育期を過ぎて静止状態に入ったのではないか。注意すべきは発足期にある支那(中国)であって、日本の時代は過ぎたのでないか。」
という書き出しの「転換期の日本」という本が1929年に出版されていることが紹介されています。

グローバル化で再生
その筆者清沢洌(日経新聞前身の中外商業新聞の外報部長をつとめたジャーナリスト)は次ぎようによう締めくくっているます。
「日本は再出発するためには」「国家の目標を高くかかぐるを要する」「国家の目標とは世界を家とし、世界に友を求めることである」

日本の再生のためには、国家目標としてグローバル社会を生き抜くことを高く掲げ、転換期を乗り越えていこう。

戦前の自由主義ジャーナリスト清沢洌が主張した「国家の目標とは世界を家とし、世界に友を求めることである」と、日経新聞の「国家目標としてグローバル社会を生き抜くことを高く掲げ、転換期を乗り越えていこう。」とには微妙な違いがあるようにも思いますが、それはそれとして、グローバル化は重要なキーワードとなるはずです。

グローバルな視点で日本の森林政策を考える小HPの意味も結構重要かと思います。

今年は、6月にリオ+20が開催され、主要議題の「グリーンエコノミー」をめぐって、自然資本の定量的評価といった森林にとっても重要なテーマが議論されることとなりそうです。(リオ+20への提出文書出そろう 「自然資本の見える化」進める欧州日経エコロジー1月号

また、国内政策では、再生可能エネルギーの買い取り制度の構築、京都議定書第二約束期間の伐採木材の評価の制度設計のなど、重要な課題が山積しています。

忙しい年となりそうです。
今年もよろしくお願い致します。

皆様のご健勝を祈念致します。

2012年1月