COP26は世界の森林を保護するために貢献ーFACT対話始まる(2021/7/15)

11月に英国グラスゴーで一年遅れて開催される気候変動枠組み条約COP26に向けた準備が進んでいるようですが、英国政府は「COP26を世界の森林を守るために」として、the Forest, Agriculture and Commodity Trade (FACT) Dialogue(以下FACT対話)呼びかけています。

英国政府のプレスリリース COP26 brings countries together to protect world’s forests(2/2)

tropicalforestallianceが運営する専用サイトCOP26 FACT Dialogue

4月15日、28か国が参加してFACT対話閣僚級円卓会議第一回会合がウェブ会議形式で開催され、FACT対話を推進するために各国が協力することを宣言する共同声明が5月27日公表されました。

農林水産省プレスリリース「森林、農業、コモディティ貿易(FACT)対話」共同声明が公表されました

Joint statement on principles for collaboration under the Forest, Agriculture and Commodity Trade (FACT) Dialogue

「森林、農業、コモディティ貿易(FACT)対話」の下での協力の原則に関する共同声明(原文、仮訳)

「森林・農業・コモディティ貿易(FACT)対話」の下での協力の原則に関する共同声明(仮訳)

1. 農産物は、持続可能な開発目標を達成するために重要であり、特に経済発展の促進、貧困の削減、食料安全保障、そして何十億もの人々の生活の向上に貢献している。その一方で、持続可能でない農業生産がなされる地域の拡大とその他の形態の土地劣化は、私たちの環境、森林やその他の重要な陸域生態系の持続可能性、排出量の増加、気候変動の影響に対する強靱性の低下、生物多様性の損失の原因となるなど、重大な課題を引き起こす可能性がある。

2.農業、林業、その他の土地利用は、温室効果ガスの純排出源となっている。熱帯林、温帯林、泥炭地を含む森林、サバンナ、自然草原、湿地などの陸域生態系の損失と劣化は、毎年の温室効果ガス排出の要因となっている。一方で、持続可能な土地管理の政策や技術は、気候変動への適応や温室効果ガスの排出量の軽減に貢献することができる。パリ協定と持続可能な開発目標の目標を達成するためには、すべての国が、衡平並びに各国の異なる事情に照らした共通に有しているが差異のある責任及び各国の能力に関する原則に従って、温室効果ガスの排出量を削減し、緩和と適応の機会を利用するために協力しなければならない。 
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同じプレスリリースで、野上農林水産大臣ステートメント(令和3年4月 15 日)も公表されています。「みどりの食料システム戦略」で「2030年までに食品企業における持続可能性に配慮した輸入原材料調達の実現を目指す」

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森林減少ゼロに貢献する商品の推進!! 市民が消費生活を通じて、遠くははれた森林について再認識する重要な機会ですね。

森林減少ゼロに貢献するグローバル・サプライチェーンの推進に関する国際シンポジウム(2018/1)など

コモデティは農産物やパームオイルなどに加えて、牛肉や林産物も含まれるようになるのかな?輸入原材料だけでなく、国内原材料は?、森林減少をなくすだけでなく、森林が増えた所からの産物の表示はできない?

幅広い市民の消費生活の中での森林対話ができるとよいですね!

気候変動枠組み条約COP26 は今年後半の重要な社会的イベントになるでしょうから、このページでもフォローていきます。

kokusai2-79<COP26-FACT>

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