管総理の森林問題への言説ー緑の式典(2021/5/4)

緑の月間の中心行事として、4月23日第15回みどりの式典が開催されました

植物や自然保護の研究者などに贈られる「みどりの学術賞」の授賞式なども併催。

総理大臣が式辞を述べました。年に一度の国行政の最高責任者である総理大臣の森林に関する現状と施策の方向性に関する認識の表明。

一昨年の安倍総理の式辞(昨年はコロナで中止だったので一番最近)と比較してみました。

第15回みどりの式典管総理大臣の式辞  第13回みどりの式典安倍総理大臣の式辞 
 2021年4月23日  2019年4月26日
  本日ここに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、みどりの式典を挙行するに当たり、政府を代表して式辞を申し述べます。
 平成19年に5月4日が国民の祝日みどりの日になって以来、この日は国民にとって、自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し、豊かな心を育む日として定着してまいりました。
 本日ここに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、「みどりの式典」を挙行するに当たり、政府を代表して式辞を申し述べます。
 平成19年に5月4日が国民の祝日「みどりの日」になって以来この日は、国民にとって、自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し、豊かな心を育む日として定着してまいりました。
 国土の約7割を占める森林は年々、齢(よわい)を重ね、我が国にとって貴重な資源となっています。切って、使って、また植える、という循環の下で利用していくことが、近年多発している災害の防止や、2050年カーボンニュートラルの実現に、極めて重要であります。森林は、我が国の二酸化炭素吸収量の約9割を占めております。森林を豊かにすることが、我が国の環境対策に不可欠なものとなっています。
 また新型コロナを契機に、人々の自然への関わりにも変化が生まれております。森林豊かな環境への関心が高まり、地方への移住が増えています。
 令和の時代にあっても、国民と共に、森林をしっかりと守り育てる取組を進め、次の世代へ引き継いでいきたいと思います。
 
 今日、我が国は、みどり豊かな、世界有数の森林国となっています。国民の身近に四季折々の豊かな自然が保たれ、日々の生活の中で親しまれています。
 本年は、明治元年から150年に当たる年です。みどりを守る保安林制度や、植樹の奨励など、国を挙げての森林再生の取組が始まったのも明治時代です。今日の我が国の豊かな森林は、このような先人のたゆまぬ努力によってもたらされたものであります。
 私たちは、このような豊かな「みどり」を次世代に引き継いでいかなければなりません。明治150年の節目に当たって、このような歴史を振り返り、国民全体の努力によってこれからも「みどり」をしっかりと守り育てるとの決意を新たにしているところです。
 本日の式典を通じて、多くの人々が、改めて緑に対する理解を深めることを期待するとともに、皆様の御活躍と御健勝を祈念して、式辞といたします。   今年も、国民の自然への理解を深めるため、「みどりの日」などに、吹上御苑で、皇居の美しい自然に触れる催しが開催されると伺っています。
 本日の式典や「みどり」に関わる様々な取組を通じて、国民が改めて「みどり」に思いを巡らせ、理解を深めることを期待するとともに、皆様の御活躍と御健勝を祈念して、式辞といたします。
 https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202104/23midori.html  https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201804/27midori.html

一昨年は明治元年から150年という特殊な年だったかから特別だったからなのか、総理大臣が替わったからなのか、「みどりを守り育てる」だけでなく、「伐って、使って、また植える、循環利用を進めましょう」と具体的、そして、背景説明も「災害の防止や、2050年カーボンニュートラルの実現」、「新型コロナを契機に、・・・。森林豊かな環境への関心が高まり、地方への移住が増え」具体的な言葉が並びます。

 式典では、総理は、式辞を述べた後、みどりの学術賞の授与及び緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰の授与を行いました

kokunai1-20<sugasinrin>

 

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