森林再生と地域振興にむけてPresentTreeー環境リレーションズ研究所の取組(2023/2/15)

全国40か所の植栽放棄地などの森林に、民間企業や個人からの資金(プレゼント)などをベースに森づくりをすすめるプレゼントツリーの活動で、昨年森林x脱炭素チャレンジ2022の優秀賞を受賞した環境リレーションズ研究所理事長の鈴木敦子さんとお話する機会がありました。

きっかけ昨年2022年3月に、同研究所が森林脱炭素チャレンジに応募するにあたっての活動結果の森林のCO2吸収量を算出過程林業経済研究所が林野庁の委託事業で開発した二酸化炭素の見える化吸収量についての使用方法について議論したこと。

その後、同研究所の活動が上記のように優秀賞を受賞されたので「少しお手伝い出来てよかったなー」ということなんですが、あらためてプロジェクト全体像をうかがい、植栽放棄地への民間資金の取組のなど、現在の日本の森林ガバナンスの課題・問題点に直接切り込むすごいプロジェクトなんだと再認識をしましたので、ご紹介します。

(プレゼントツリー活動の全体像)

「木をプレゼントする」とは?プレゼントすると?(右の図の説明)

ある大切な人に大切なタイミングで、(還暦を迎える母親に)、私が(5万円)寄付して森づくりをしている森林の樹木の里親になってくださいね(お母さんの生まれ故郷の飛騨高山のに再生され45haの森林の樹木ミズナラやケヤキなどの樹木10本の里親になってもらいます―)とプレゼントすることができるんだそうです。

寄付されたお金は、NPO法人環境リレーションズ研究所に寄付(個人からだけでなく、企業からの寄付もある)は、同研究所から施業地の現地協力者に施業費として渡され、現地協力者は10年間その森林を管理していきます。右の図の下の右の部分)

2005年から15年間続いたプロジェクトで、左の図にあるように、現在(23年1月)国内外に41か所、34万本の植栽がされたんだそうです。(Present Treeの森

3.120haの植栽未済地が新たな森に、現在里山募集中の植栽地は8か所、

市民、行政、研究機関、森林組合など多くの地元の協力を得て、健全な森が育てるため、プレゼントツリーでは、@ 植樹する土地の所有者A 行政機関(市町村、都道府県)B 現地の森林施業者(地元の森林組合など)C 運営団体である、環境リレーションズ研究所のの4者間で森林整備協定を交わすことで、10年間の持続的な森林管理体制を担保してから森づくりをスタートさせます

(今後の広がりの可能性)

この素晴らしいプロジェクトが、森林x脱炭素チャレンジ2022の優秀賞を受賞して、さらに発展する重要な時点に立っていると思います。

手入れの行き届いていない森林について、市町村が森林所有者から経営管理の委託(経営管理権の設定)を受け、林業経営に適した森林は地域の林業経営者に再委託する」森林管理経営制度などが動き始めています。

森林再生と地域振興にむけてPresentTreeの取組が、これらの制度と連携するなど、このチャンスに発展されることをお祈りします。

なお、2月15日現在、以下のような情報をいただきました。

「Present Tree」プロジェクトスタッフ記念樹を森林再生と地域振興につなげる

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