木材利用促進セミナーVol.5「木造建築がつなぐ森林の循環」
基調講演1 : 小島 孝文(林野庁木材産業課 課長)
「木材活用による循環型社会への道」
基調講演2 : 藤原 敬(一般社団法人 持続可能な森林フォーラム)
「ウッドマイルズと木材のサプライチェーン管理」
パネルディスカッション (各パネリストが作品や活動のプレゼンを行い、その後会場を含めてクロストークを行う。)
山代悟 建築家 ビルディングランドスケープ共同主宰
福島加津也 建築家 福島加津也+冨永祥子建築設計事務所代表
福田彦一郎 林業家・材木店・工務店経営/とちぎ木づかいプランナー協会会長
井原良忠 彫刻家 森林アーティスト
日時 : 2016 年7 月 26 日(火)
16:00〜19:00 懇親会
19:00〜20:00 (CPD 認定プログラム申請中)
場所 : 新木場タワー1階大ホール (館内禁煙) 定員150 名(申し込み先着順)
参加費: 資料代1000 円 懇親会参加費:1500 円
主 催: 公益社団法人日本建築家協会(JIA)環境会議・国際交流委員会
協 賛: ジャパン建材株式会社、株式会社キーテック、秋田グルーラム株式会社、物林株式会社、株式会社宮盛、株式会社銘林
昨年末のCOP21では、史上初のすべての国が参加する公平な温室効果ガス排出削減のための枠組みが出来て、世界各国が一斉に温室効果ガス排出削減に向けて動きだしました。今後はゼロエネルギー建築やプラスエナジー建築などの環境建築が急速に普及するだろうと予想します。しかし、たとえプラスエナジー建築であっても、建設時には多量の温室効果ガスを発生させるため、温暖化対策が短期的には温暖化を促進することになりかねません。しかし唯一木質建築だけが、建築内部に二酸化炭素を固定し、材料となる樹木の伐採後に植林された若木が二酸化炭素を吸収するという形で、地球の炭素循環にモラトリアムを作り出し、環境への負荷が少ない温暖化対策を行える特性を持っています。木材で作る環境建築は、地球環境対策の切り札と言えます。しかし木材を使えば必ず温暖化対策として有効だと言う事ではありません。日本は森林大国であるにも関わらず、林業が健全な産業として成立しておらず、認証林も僅かです。2020年の東京オリンピック・パラリンピック施設では認証材の使用が要求される事になると予想されるので、これが日本の林業の体質改善の機会になるかもしれません。今回のセミナーでは、日本の木材を軸とした循環型社会の現実を知ると共に、今なすべきことや将来の可能性について、多角的に議論したいと思います。
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