木の利用推進と次世代の森林の造成ー木づかいのイベント出席で考えたこと(2023/11/9) |
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10月は木材利用推進月間で、私も10月下旬関連する(かもしれない)以下の2つのイベントに出席しました。 10月21日第18回木の建築賞第二次選考会(@鹿児島大学教育食堂エデュカ) 「木材を利用して元気な森林を取り戻そう」(政府広報)というキャンペーンがされていますが、皆伐跡地の再造林が3-4割、本当に元気な森林になっている? 生物多様性条約の愛知目標がうまくいかなかったのは、国家にまかせっきりになっていたからで、今後新たに決まった枠組みを推進するのに(市民やビジネス・・・)国家以外の主体がしっかり関わって行く必要がある、といった動きになっておて、ユーザーの関与が大切。 そんな視点から、二つのイベントを見てみましょう(どちらのも立派なイベントなので、全体の報告はまた別の機会にします) 毎年選考委員として参加している木の建築賞選考会、本年は九州地区が対象なので、一次審査を通過した20のプログラムの代表者(右の表)が、鹿児島大学教育食堂エディユカ)に集まってプレゼンを聞く機会がありました。 木の「建築賞」ですから、選考委員の多数は建築関係者であって、建築作品のデザインと空間構成、それらを支える技術などが、評価されるのは当然ですが、森林の育成に結び付いた木の利用などの「活動」についても評価されます(森林由来の関係の選考委員は私と速水林業の速水亨さん)。 特に、提案された建物を構成する木材の来歴・トレーサビリティと供給源としての森林はどこにある?その森林はどうなっているのかな? 20のプレゼンのうち建築物を構成する木材の由来する森林について言及していたものが、11ありました!!。 ○○県内の木材です、市町村の木材です、というのがほとんどですが、そのうち再造林ができていますというのが、1つ(15番目の鳥飼八幡宮)。 そこで、最後の総括議論の際に、私から以下の意見を述べました。 ーーーー
選考会終了後、参加された方から、連絡をいただきました。 「地元にかえってから関係者との議論でこんな話をしました。 選考過程のこのようなコミュニケーションが、フィールドで頑張っている皆さんに少しでもインパクトをもたらしたら、嬉しいです。今後ともフォローしてまいります。 ーーーーーー (木づかいシンポジウム2023「活木(カッコ)イイ」のプロに聞く、ウッド・チェンジを語ろうin農林水産省ーと再造林問題) 木材利用推進月間のメーンイベント(主催者挨拶)が、24日に開催された標記シンポジウム ネット上に掲載された開催趣旨は、木をつかうことが、「未来志向でサステナブルな社会の実現に繋がるカッコイイ取組・価値観であることを主にZ世代に向けて発信します ごめんなさい、Z世代ではないんですが、再造林が気になって、出席しました。 プレゼンターは以下の方々
質疑の時間があまりとれなかったのと、Z世代でないので、遠慮して、あとで、プレゼンターの皆さんにメールで連絡しました
ーーーーーー (終わりに) 木材利用が進む。そして広がるユーザーの中に、将来の街づくりなど社会的・環境的要素を見据えた建築関係者や、環境パフォーマンスの開示にこだわるビッグビジネスの方がたくさん。 行政が進めてきた、森林管理の様々な仕組みが、一回り大きくなる段階になっているようです。 日本の森林ガバナンスも、これらの方々と連携をとって次のステップに入っていく時代の入口にたっていると、改めて感じました。 丁度、生物多様性条約のあらたな枠組みについて勉強部屋のZOOMセミナーで登壇した、香坂先生が、COP15の新らたな合意枠組みを実現するには、国にだけでは難しい、市民や企業などさまざまな関係者の連携が必要、といわれていたのを思い出します。 このステップをみんなで登っていきましょう。 ーーーーーー junkan10-10<saizourin>
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