民間建築物の木材の利用促進へーウッド・チェンジ・ネットワークへの期待(2019/08/15) |
7月31日のウッドマイルズフォーラム2019の冒頭、林野庁長野木材利用課長は公共建築物等木材利用促進法の成果と課題、と題して話題提供をされました。 (木材利用の意義ービジネスにおける効果)、 勿論出だしは、法律に基づく公共建築物への木材利用の成果なのですが、後半はビジネスを通じた木材利用の促進話。 インパクトがありました。 左の図は紹介された,木材利用の意義{ビジネス面における効果」から。 事例によっては、木材を使った方が低コスト・短工期である上、顧客への訴求パワーがある。 (ウッド・チェンジ・ネットワーク) そこで、新たな民間非住宅建築物等における木材利用の促進に向け、建設事業者、設計事業者や実際にこれら建築物の施主となる企業が一堂に会するネットワークができました。「民間建築物等における木材利用促進に向けた懇談会ー(通称「ウッド・チェンジ・ネットワーク」) 右の図は、紹介された4月時点の参加企業(団体)です 全国展開している小売店やレストランのネットワークや大手の建設会社が、「木材利用に関する課題の特定や解決方策、木材利用に向けた普及のあり方等について協議、検討を行い、木材が利用しやすい環境づくり、日本全国に木材利用を広げていくプラットフォームづくりをする」のだそうです。 今後の展開が楽しみです。 主たる情報発信のページが、林野庁のサイト上にあるというのは成長途上ということでしょうか。、 (木材利用のパワーを森林の持続的なサイクルへ) 左の図は長野課長が説明された最後のスライドです。 建築関係の川中で大きな力をもっている企業が、施主に働きかけて、木材利用促進の推進力になる、という絵の右側の部分で大きな力を発揮すると思います。 ウッドマイルズフォーラム2019の議論の中で出された心配は、絵の左側の山とのつながりをどのように付けていくのかということでした。 右側のマーケットの広い世界の外に展開していくため、規格のそろった製品を大量に、即座に、安く、という話しになってくるのでが、持続可能なサイクルの基板としての、山づくりへお金が戻るためには、市場が求める製品というだけでなく、山づくりにかえすための工夫、技術開発などが不可欠。 そんなところが、別項でお示しする、建築士連合会の会報で特集された「無垢製材を使う中大規模建築」の主題でした。 建築関係者の森林への想い(1)ー無垢製材で中大規模建築物 (2019/8/15) その辺に各地で取り組んでいる関係者随分たくさんいる(建築士会の会報の読者は7万人)。そのネットワークが、ウッドチェンジの流れと一体化すれば、大きな力となると思います。
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