1. 国土交通省の自立循環型住宅プロジェクトとウッドマイルズ(2003/010/14)
9月29日国土交通省の関係研究機関が中心となって実施している、自立循環型住宅開発委員会、LCA評価手法開発委員会という会合で、「ウッドマイルズと地場産木材利用の評価」と題して話をする機会がありました。
「エネルギー・資源の自立循環型住宅・都市基盤整備支援システムの開発」というのが、プロジェクトのフルタイトルです。我が国の二酸化炭素排出量の約4割が建築物の建築や運用によって生じているのだそうですが、2002年から4年間の計画期間中に省エネルギー率50%以上を達成する普及型の住宅設計手法などを開発する、ということを目的にしているものです。(研究趣意書)
プロジェクトはA自立循環型住宅のための要素技術開発、B省エネルギー性能に関する実証研究、C自立循環型住宅の設計建設支援システム開発、D自立循環型住宅の普及推進の四つの課題群と18の課題という大きな構えなのですが、今回の報告の場はCの中のLCA(ライフサイクルアセスメント)評価手法の開発という委員会(小玉祐一郎座長による研究開発方針案)でした。
この十年ぐらい二酸化炭素の発生を一元的な指標とした建築物のライフサイクルアセスメントの蓄積があるようです(建築学会のLCA指針小委員会の成果)が、なかなかそれが海外のように(米国LEED、英国BREEAM)普及してゆかないというのがなやみとようです。
小玉座長は「自立循環型住宅にはさまざまなアプローチがありますが、地場産の木材の活用は自立循環型住宅の欠かせない条件のひとつ。地場産材の活用を促進するためには、LCA評価においてもその導入効果をしっかり評価されるべきである」とウッドマイルズについての期待をされています。
プレゼンテーションのスライド
|