ウッドマイルズ研究会のHPに
ウッドマイルズ研究ノートというコーナーがありますが、この度小論が4つ掲載されました。概要を紹介します。
タイトルは、
@輸入材の国内輸入港までの輸送距離についての暫定データ:ウッドマイルズマニュアル別表1の解説
Aロシア材の流通過程とウッドマイルズ暫定値
B国内に流通する合板の平均的輸送距離と環境負荷
C国内に流通する製材の平均的輸送距離と環境負荷
@は、ウッドマイルズ研究会作成している「建築物ウッドマイルズ関係指標算出マニュアル」(改定案公表中)の中で、別表1としてで公表している「輸入材の国内輸入港までの輸送距離暫定データ」の内容を解説したものです。当該数値の適否を多くの方に検討していただくため、
数値の性格と根拠を明らかにしています。
またAは、@のうちロシア材の流通過程と輸入距離について、新たなデータに基づき、改訂する提案を行なっています。他の産地の材と違い、「ロシア材のような比較的近距離からの輸入材は、産地国内の輸送過程や、輸出港・輸入港の位置により、輸送距離や輸送過程の環境負荷が大きく変わることとなる」ので、関係者からの聞き取りなどにより、よりきめ細かく対応できるようにしたものです。
BCは我が国で普通に流通する合板と製材の輸送距離と環境負荷を概算したものです。地域材で家をつくった場合のウッドマイルズ関連指数を、一般の材で作られた家と比較するときなどに利用することができる数値です。
ロシア材の流通の流れについて、三菱商事の初田清彦さん、北大の柿澤宏明さん、森林総研の駒木貴彰さんなど多数の方のお世話になりました。
今回は筆者は私ですが研究会の運営委員会で目を通していて、研究会の見解とという位置づけです。
興味のある方は研究ノートのトップページからどうぞ。
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