第15回世界林業会議ーグローバルな森林の方向性をしめす―林業経済誌国際会議の紹介に掲載(2022/9/15)

5月2日から6日韓国ソウルで開催された第15回世界林業会議。

その報告を林業経済誌(7月号)の国際会議の紹介というページに掲載させていただきました。

同大会の報告は、林野庁のウェブサイトに(当時の次長、今の長官をトップに数人のチームで出席したので)採択された宣言の仮訳も含めて丁寧い紹介されています。→第15回世界林業会議の結果概要について

ただ、日本人で14回に引き続き15回に出席したのはただ一人(多分)、という思いで、勉強部屋にも報告ページを作りました。グローバルな森林政策の方向性ー第15回世界林業大会から(2022/5/15)
循環資源としての木材利用拡大の方向性は?ー第15回世界林業大会持続可能な木材閣僚級会合から(2022/6/15)

そして仕上げが、林業経済誌に投稿しました。(了解をえて、pdfデータをこちらに置きます

研究者の多い、林業経済誌の読者に「グローバルな森林政策の方向性」というタイトルで、しっかり情報発信ができたかな?

原稿にも書きましたが、前回宣言になくて今回の宣言にはいってきたのは、四つのポイント。

 ①グローバルな他の枠組みの合意と森林に関してグリーンリカバリーなど森林をテーマとした課題の重要性が大きくなり、森林の重要性の根拠を示す部分が幅広く記載されるようになった。
②森林と景観に関する投資額を30年までに3倍にする、具体的な目標に応じた資金投入に目標額が示され、森林投資に関するフレームワークが示されたことである。
③木材利用の関する項目が一項目入ったこと。指摘事項の4番目の文章として「木材は人類にとって最も古い原材料のひとつ」という前提で「再生可能でリサイクル可能、そして驚くほど用途が広いため、私たちを未来へと導いてくれる」として「建築分野を変革し、再生可能エネルギーと革新的な新材料を提供し、循環型バイオ経済と気候ニュートラルに移行しなければならない」としている。
④森林に関する情報収集の手立てが発展し、「根拠に基づいた森林や景観の意思決定と効果的な森林コミュニケーションを可能」となったので「広く適用されなければならない」としたことである。

特に3番目の木材利用に関しては、日本の取組を世界に発信するという状況になっていると思います。

関心のあるかたはどうぞ→第15回世界林業会議ーグローバルな森林の方向性をしめす

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