国際熱帯木材機関(ITTO)の第36回理事会は、7月20日(火)〜23日(金)までの4日間、インターラーケン(スイス)において開催されました。また、理事会に引き続き、7月26日(火)〜30日(金)までの5日間、ジュネーブ(スイス)において、国際熱帯木材協定(ITTA)の第1回改定交渉が開催されました。
主な内容は以下の通り
持続可能な木材生産及び貿易との関連における森林法の施行(議題14)
事務局より、熱帯木材製品に関する輸出入データのケース・スタディーの進歩状況について報告、EUから「違法伐採対策に係るEU行動計画」(大綱)などの報告がありました。
CSAG(市民社会諮問委員会)及びTAG(貿易諮問委員会)によるパネル・ディスカッションー森林法とガバナンス、違法伐採とそれに関連する貿易ー(議題15)の報告があり、熱帯林に関する基礎データの整備とデータの質の向上、熱帯林に関する法律・規制の見直し、合法的な伐採とそれに関連する貿易を促進するための国際的な取り組みに加え、国家規模や地域規模の取り組みの重要性について説明が行われました。
持続可能な森林経営のための基準・指標(議題17)
2004年3月にフィリピンで開催されたFAOとITTOによる基準・指標に関する合同専門家会議の報告がありました。
熱帯林認証の段階的アプローチ
全認証森林の中で、熱帯林が10%にも満たない現状の中で、途上国の現状にあわせた段階的アプローチを検討しており、いくつかの案を含む段階的認証制度の手順に関する報告書と、費用効果分析の報告書が提出され議論されました。
林野庁プレスリリース
ITTOホームページ36回理事会会議資料
Earth Negotiation Bulletin(英文の会議要録) 理事会 改訂交渉会議
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